今日のワイン 其の4162010/05/01 15:14:11

ヴェルナッチア ディ サン ジミニァーノ イザベッラ レゼルヴァ サン クイリコ
Vernaccia di San Gimignano Isabella Riserva 2001 San Quirico

今日のワイン 其の416-1

ファイルさん(ラーメン)、Hさん(テキーラ)、Y子さん(お茶)、かぼさん(喰いしん坊)、Nさん(ラーメン)、マッハさん(覆面) …の様に西尾さんが括弧書を付けた皆さんとのディナー。 場所は西尾さんが良く行かれると云う「オステリア・ヴィンチェロ」。 此処は閉館した厚生年金会館の近くで、地下鉄の駅なら寧ろ新宿御苑駅の方が近そうだ。 雨なの、亦… で、新宿駅(定期券で来られる)から地下通路を歩いたら、20分も掛って仕舞った。
今回のディナーは気が置けないメンバーで、珍しい伊太利亜ワインを美味しい料理で頂こうと云うコンセプトで、一寸だけセレブな?機会に為った。 ハイソなスプマンテ(ボトルを見せて頂けなかったし、説明を伺っても泡の事は良く判らない…)で乾杯した後、と~ても楽しみにして居たワインの1本目が此れ。
「サン・ジミニァーノ」は、エチケットにも描かれて居る様に、トスカーナの有名な「塔の町」。 以前に父が訪ねて、沢山のフォトを撮って来た。 瑞西に単身赴任して居た時に何度も行き掛けたのだが、悉く計画倒れに為り、結局伺えなかった、悔いの沢山残る町。 1本目はそんな処から遣って来た。

今日のワイン 其の416-2

「ヴェルナッチア」は、サン・ジミニァーノの典型種だが、 黄緑掛った麦藁色は、結構、濃い色合いだ。 青林檎やアーモンド、バニラに加えて野の花の香りだが、其れ程には強く無い。 結構、低目の温度(多分、12度)で提饗して下さるのは、流石だ。 スキっとして果実味が高いのに尖りの無い酸味が有り、芯の通った味わいが、ミネラル由来なのか柑橘系のビターな余韻にリニアに通じる。 このほろ苦さが、この葡萄の特徴だそうだ。 其れ程高価では無いが、このビオなボトルは、DOCG(統制保証付きの原産地名呼称ワイン/イタリアワインの最高ランク)に格付けされて居る。
日本ではレアなボトルの様で、殆ど情報が無いが、メニューをネットに公開されて居るトラットリアでのリストプライスが4500円。
尚、料理の方は、FILE さんやマッハさんが書いて下さるだろうと、フォトテイクすらしなかったが、素晴らしいディシュばかりで、ワインとのマリアージュを良く考慮されたものだった。 正直、此処は便の良いロケーションでは無いが、屹度、亦、誰かと来るだろう。 …誰かと、ね(笑)。

今日の渦 其の3022010/05/02 15:46:42

2日前の常連さんの誕生日に「集合」が掛ったのだが、生憎、伺えず。 前夜は何人かとスケジュールして居たのだが、其れも皆さん御忙しくて… で、5月の初日の夜に奥さんと二人で、余裕たっぷりのSPで訪渦。 早く来たのは「土曜日だからだ」。 前週も一緒に為った「あのファミリー」の長男殿の後ろには為りたく無かったのだ。

今日の渦 其の302-1

と、渦のシャッターにはこの様な「お願い」が掲示された、快哉! 此れを列の先頭以外の方々や開店後の行列の皆さんにどう周知するか…だね。 木場の「吉左右」にしてもそうだが、この様な「お願い」しなくては為らない、と云うのが、現代日本人のマナーレベルの低さを端的に物語って居る。 丁度、常連さんから「此れから行きますメール」を頂いたので、この張紙の件を伝えると、「ま、当然ですね」の返事。 そう、常識人に取っては「当然」なので有る。 其処へ、小生が急かしたN子ちゃんの到着。 後ろの御嬢さんに「前へ、どうぞ」と促すと、「いえ、連れが此れから来ますので…」。 うん、なんと正義の会話なんだろう。 (で、到着された連れの方は、超が付く常連のSさんでした。 Birds of a feather flock together. )
開店時刻には席数以上の方が並び、小生の奥さんが先に帰ると云う事情も有り、N子ちゃんを小生と奥さんで挟むと云う珍妙な席順に為り、Sさんに揶揄される。 N子ちゃんのファッションは、オジサンの趣味を充分に考慮された出で立ちだった。 仕舞った! テーブル席で対面(といめん)に座るべきだったと悔やむ(笑)。

今日の渦 其の302-2

この夜は、常連さんの御一人にリクエストされて、ワインを2本持ち込んだ。 セラーのボトルも順調に消費されて居るので、芳実オーナーに御容赦頂いて抜栓したのは、シャトー・ラネッサン。 1990年ヴィンテージだが、大分御疲れの様子を感じる。 まぁ、元々、この程度の実力なんじゃないかな。 もう1本は、「ザ・ハットトリック」。 小生の好みを御存知のロックスオフで頂いた濠太剌利(オーストラリア)のボトルで、相当な美酒。

今日の渦 其の302-3

今日の渦 其の302-4

芳実オーナーがタイミングを測って、チャーシュウの3種盛を造って呉れる。 N子ちゃんは、ハリハリサラダ?に野菜スティック。 3人でシェアして頂く。

今日の渦 其の302-5

今日の渦 其の302-6

奥さんは、「百式」、えっと、「煮干醤油の和えそば」だったかな(メニューを説明出来ないなんて、常連失格っすね)。 小生は、「ピリ辛醤油」だったかな(自分の喰った一杯を覚えて居ないなんて、人間失格っすね)。 奥さんの和えそばもシェアしたのだが、久し振りの和えそば、相変わらず、美味い。 和えそばは夜だけの提饗だからな… ピリ辛醤油は、遥か上流に藤沢めじろの「乱」を感じられる、小生の大好きな作品。 適当にエスニック感が有るのが、一番の理由かな。 この2杯だけでも、芳実オーナーのバリエーションの幅を十二分に感じる事が出来る。 こんな2杯を同時に提饗するなんて、難しいと思うけれどなぁ。

この夜はデジカメを持参したのだが、フラッシュの設定を間違えた様で、暗く為って仕舞ったフォトが何枚か… 何方かのネールアートが映り込んだのは、必然。 カラオケに行かれると云う御二人にフラフラと付いて行って仕舞いましたが、少人数の場合は忙しいねぇ。 ケホケホ…

今日のワイン 其の4172010/05/02 20:09:25

チェスコーニ オリヴァール
IGT Vigneti delle Dolomiti Bianco “Olivar” Cesconi 2005

今日のワイン 其の417-1

「オステリア・ヴィンチェロ」での2本目。 此れも白、ヴェネト州のドロミーティ出身。 ドロミーティは、伊太利亜の北方に位置し、オーストリアと接するトレンティーノ・アルト・アデイジェ州とヴェネト州に跨る山地で風光明美な観光地だ。 瑞西に単身赴任をして居た時に休暇を利用して一度訪ねたが、其の景観は忘れない。 エチケットのデザインもそんなイメージだ。
オフィスの後輩にとても似て居るスタッフの方の解説に依ると、シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニヨン・ブランの混醸。 其々の葡萄を別々に発酵、熟成させて、収穫の翌年の春にアッサンブラージュするのだそうだ。 へぇぇ…凄い造り方をするもんだが、このヴィンテージのボトルは、ガンベロロッソ誌でトレヴィキエリを獲得して居る。

今日のワイン 其の417-2

カラーは1本目ととても似通って居るが、ブーケはやや甘い印象が有る。 解説を聞いて仕舞った所為か不思議な味わいだ。 樽香を結構感じる。 恐らくはバリックだろう。 夫々の葡萄の味わいが…との解説だが、どうにもピノ・ビアンコ(笑)。 でも、酸味が大人しくて、結構、甘目なニュアンスだ。 如何にもこの御店がセレクトしそうな味わいとも思える。 即ち、料理とのマッチングの守備範囲は広そうだ。
そう云えば、西尾さんに伺った処、この御店は「ワインを飲まない人は御断り」だそうだ。 強気と云うか、ポリシーがはっきりして居るのね。