西尾中華そば 其の1212010/05/22 12:35:31

前日の大雨とは打って変わった晴天で、雨に濡れた「吸葛」の花が際立って見える。

西尾中華そば 其の121-1

西尾中華そば 其の121-2

長い雄蕊柄の上にも小さな雨粒が残る。上のフォトはソニエリの携帯電話、S001の8Mで撮った原寸のフォトの一部だが、新しいS003は12Mだそうだ。 勿論、画素数が多ければ良いってもんじゃないが、画質向上は間違いない、との噂に心が揺れる。
「吸葛」は好きな花なので、別稿を立てたい。

西尾中華そば 其の121-3

午前中の会議中にメールが届く。 こっそり覗くと、凪のメルマガだ。 曰く、西尾中華そば、本日よりざる中華初めますとの事。 冬でも「ざる」を造って頂いて居る小生では有るが、誘われる様に駒込へ。 日中は31度(練馬)にも為ったと云う気温だが、湿度が低く為った事も有り、夏の様な暑さには未だ時間が有ると安心させられる。 「ざる喰い」の小生としては、大手を振って頂ける(笑)のが、嬉しい。 ガリガリ(ガーリックと生姜)を加えた、「ガリざる」なんてのも有る… 西尾さんが麺上げして、小林さんが水で締めて呉れる。 そんな、正規「ざる中華」を堪能。 この日の麺の下には、出汁が潜んで居る。 小さなアイスキューブで、ひんやり感を出して居る。 冷やしつけ麺を遣る時には、出汁を凍らせると云う、あの技が繰り出されるかも知れない。 直喰は程々にして、スープに浸す。 少し薄めに感じるのは、どうも此処3,4日の小生の体調の所為らしい。 前日のユウタのスープや自宅での夕喰でも、そんな感じだったからだ… だから、濃度の話は次回に繰り越し。 とは云え、美味しい。 少し、香草チックで、醤油がきっちりして居て、葱が素敵で… 此れだから、NCSの「ざる中華」は止められない。 麺を飾って居る、白髪葱は鹿児島七味の「ひらめき」が振って有るので綺麗だが、少し葱香が強いかも知れない。 此れからの季節は、スペシャルの饗されない日には「ざる」に決まりだ。

今日のワイン 其の4302010/05/22 13:36:01

シャブリ・プルミエ・クリュ・フルショーム・ラ・シャブリジェンヌ
La Chablisienne Chablis 1er cru Fourchaume 2007

今日のワイン 其の430-1

瓢箪から駒、見たいな展開に為り、歌舞伎町で渦の常連のN子ちゃんと焼鳥を楽しむと云う栄誉を授かる。 尤も、二人っ切りで無かったのは、残念だが… 焼酎の「中々」を3杯だか4杯だか飲んでから伺ったのは、新宿3丁目の「BRUT」。
モエ・エ・シャンドンで乾杯の後に、御願いしたのが此れ。 N子ちゃんに合わせて白、と云う機会が最近多いな…
「シャブリジェンヌ」で有る。 白を余り飲まない小生でも、特徴的な名称の此処位は知って居る。 シャブリの共同生産組合見たいな巨大組織で、シャブリの1/4は此処から出荷される。 個人的には、「自分の畑の葡萄を自らの手で醸造する」と云うスタイルが好きだが、共同組合を否定する心算は無い。 共同組合も此処迄デカく為ると、分業に依るメリットが大きいのかも知れない。
リュット・レゾネで造られたプルミエ・クリュのフルショームのシャルドネ。 「シャトー・グルタイユ」や「モン・ド・ミリュー」程では無いが、このキンメリジャン土壌の畑も評判が良い。

今日のワイン 其の430-2

グラスに注がれた液体の印象は、硬質でキレそうに見える。 ブーケは強くは無いが、広がり易いと云うか… 一寸、不思議な感じがする。 口にすると、思った通り、ミネラル感は強い。 だが、凝縮された果実感由来の甘味が上手くミネラルに寄り添う様で、酸味が比較的上品な事も有って、バランスに優れた作品だと知れる。 但し、余韻を楽しむと云う程のポテンシャルは無い。 まぁ、ネットプライスで、3000円クラスだから、そう多くを期待してはいけない。 「良いじゃん、此れ」って、カポカポ行って仕舞うのだ。 将に、そんなシチュエーションだったのだから、文句は無い。

今日のワイン 其の4312010/05/22 15:18:22

ブラン・フュメ・ド・プイィ ディディエ・ダギュノー
Blanc Fume de Poilly Domaine Didier Daguneau 2004

今日のワイン 其の431-1

渦の常連のN子ちゃんの親孝行に付き合って、藤沢のワインショップ、ロックスオフへ。 其処で「此れから渦に持ち込んで飲もう」、と彼女の好みを御店主に伝えて選んで頂いた。 一寸見栄を張って、良い御値段のボトルを調達。(ちゃんと値段を聞いて居なかった(汗)と云う説も有る)
ロワール上流のプイィ・フュメの個性的で、高名な生産者で有ったディディエ・ダギュノー氏は、一昨年、自らが操縦する軽飛行機が墜落して帰らぬ人に為って居る。 彼の作品では、「シレックス」が有名だが、御店主が最初にピックアップしたのは、ビュイソン・ルナール(悪党?狐(ルナール)が鶏を喰らうと云う珍奇なエチケット)。 其れに次ぐポジションのボトルが此れ。 同じくソーヴィニヨン・ブランだが、他のボトルと違って畑の名前が入って居ない。 以前は「アン・シャイユ」と、呼ばれて居た畑らしい。 エチケットの五線譜は、「悪い噂」と云う曲で、N子ちゃんと小生に相応しい?。 だが、演奏すると真っ当なメロディーに為らないと、御店主に伺った。 Youtube には、演奏の様子がアップされて居るらしい。

今日のワイン 其の431-2

で、渦のカウンターで抜栓。 もう少し冷やしたい感じだったが、渦の芳実オーナーが、ステンレスのワインクーラーを冷凍庫で冷やして渡して呉れたので、適正な温度で頂けた。
少しグリーンッ気を感じるレモンイエローの液体は、粘性が高い。 ブーケは少しだけスモーキーで、此れが「フュメ香」か… 其の後ろから、檸檬や青林檎の果実味が大急ぎで遣って来る。 口にすると、大い為るミネラル。 ほぉ、此程、分厚いソーヴィニヨン・ブランは知らないかも。 酸味も結構有るのだが、冷やすのに手間取り、抜栓してから時間が掛ったのが、逆にプラスに働いた様で、この強面も漸く頬を緩め掛けたタイミングに為った。 所謂、開いた状態に為ると、共に巨人で有る、ミネラルと酸が確りシェイクハンドし、バランスが蘇ると、纏わり付く様な果実味が楽しめる。 このボトルは、一寸カリスマ性を感じるかも。
白は良く判らないのだが、もう数年してから飲むと印象が凄く変わって居そうな気がする。 ディディエ・ダギュノー氏が鬼籍に入られたので、値段も上がって行きそうだから、今の内に、火打石(シレックス)を手に入れておこう、かな。