紫 くろ喜 其の33 ― 2014/03/01 17:36:52
如月も早くも晦日。 金曜日なので速攻で「紫」に行きたいのに、昼休みを潰した会議が終わらない。 「紫」は「饗」よりも30分早く閉店する。 クローズ寸前に到着して、無理を聞いて頂いての着席…申し訳有りません。 「こう云う事をする常連」には批判的なのに… でも、御陰様で2週に一度の「鴨つけそば」に在り付く事が叶った。
春菊を重ねての直喰。 此の麺は超絶大好き。 パキポキの喰感と小麦粉の濃い風味が堪りません。 漬汁の美味しさも亦格別で、深い鴨のコクを閉じ込めた醤油スープは濃いテイストでは無いのに、凛とした輪郭の高級な印象。 オニオンコンフィや葱がとても良く合って居る。 添えて有る鴨肉と極太メンマも嬉しい味わい。 …と、蔦のYさん到着。 前日のテレビ効果の御話等を聞かせて頂く。 暫くは巣鴨は鬼門かも知れないなぁ。
今回のフォトはズルトラの処女シャッター。 焦って出たので、XZ-10 をオフィスに置いた儘だったのだ。 更に…
小生はラーメン屋さんに伺う時には、千円札を持って行く様に心掛けて居る。 勿論、両替の手間を御掛けしたく無いからなのだが、先日の不如帰に続いて此の日もミスった。 急ぐと頭がマルチで働かなく為るのは歳の所為だろうか。 御免なさい、なので有る。
此夜の残業夕喰は、此日開店のバンちゃんの「コンドル屋」に伺うつもりだったのだが、14時30分には60喰を完売したとの情報が入った。 残念でした…
撮って見た 其の66 ― 2014/03/02 11:56:48
兼六園 其の1 ライトアップ
サボれば後日に皺寄が来る。 未だそんなに仕事が有るんだ…と、嬉しいやら悲しいやらで、ラーメン日記にさえ追われる始末。 金沢で過ごした旧友との夢の様な記憶が日常に上書されて行く。 兼六園の写真を漸く1/3程整理したので、アップして置きたい。
宵の刻、「はくたか」から降り立った金沢駅(JR西日本なのね)が余りに立派に為って居たのには驚いたが、改札が自動では無いのにも… 勿論、女性の改札係の方に4時間の旅の証を手渡した。 駅前のホテルにチェックインして直ぐに駅に戻り、タクシーに兼六園に連れて行って頂く。 21時のライト消灯迄2時間しか無かったから、と自分に言い訳。 金沢には何度か足を運んで居るのだが、幼児期の記憶は残って居ないので、兼六園は初めてと同じだ。 タクシーの運転手さんも此夜のライトアップを知らない位で、人は少ない。
前々日迄は積雪も無く、18度にも気温が上昇したと云う金沢だが、小生の到着を待つ様に雪が積もった。 先ず、道を挟んだ金沢城公園の橋爪門続櫓を1枚。 平成13年に完成したと云う新しい建造物だが、雪の中にライトアップされて居る風情は中々だ。 兼六園のライトアップは此の時期だけだが、夕方に一度閉園してから再開するそうで、夜の入園料は無料。 寒い所為なのか園内の人は多くは無く、老若のカップルとシニアなカメラ氏が大半を占める。
噴水(高低差利用等の解説は其筋に御任)には、1/4秒のスローシャッターを切ったので、慎重に足を踏ん張る。 本当は2,3秒は維持したかったのだが、三脚は持って来なかったのだ。 一方、予めホテルへ送って置いたスノーブーツに履き替えて来たのだが、此れとホカロンは実に有効で有った。 尚、此のフォトはデイドリームフィルターを掛けた後でコントラストを調整して居る。
思った以上に大きな規模でライトアップされて居るのだが、雪吊の荒縄と積もった雪が照らされる光景は他では見られない不思議なシーン。
雪吊を撮った最初の1枚。 思った以上のライトエフェクトに、おぉ~ってなもんだ。 一番人の多いエリアで、こんな感じ。
有名中の高名、金沢を、石川県を象徴する「徽軫灯籠(ことじとうろう)」。 折角の夜雪なので、トイフォトフィルターでコントラストを強めて居る。(如何にも素人っぽい手法かも)
地元の人が「珍しい」と云う程のコンディションで冬月を望める。
記憶の色はこんな感じなので、WBを調整して見た。
霞ヶ池、氷の上にも雪が積り、反射する光を弄ぶ。 そんなイメージを保ちたくて、レタッチを施して居る。
一寸見付け難い場所だが、恐らくは一番の撮影スポットだと思われる。 手前の枝を避けるには、柵内に入らなくては為らない。 其処の雪上にも足跡は多いのだが、「良い子」を装って見た(笑)。
寒くて、帰りたくて…の中で見付けて仕舞い、悴む指をシャッターに掛けた。 硬質な印象のミニ氷柱を灯篭の柔らかい光が包む…意図通りには中々撮れない。 先端にピントが合って居ないのが、小生らしい(悔)。
閉園10分前、もう誰も居ないので、シンボルからやや距離を取り、琴橋(虹橋)も入れて最後の1枚。 此の辺りのデザインは「琴」がモチーフの様だが、解説はガイドブックに御任せしよう。 階調を「標準」から AUTO にし、WBは AUTO の「暖色保持」を切って撮った。
転ばない様に気を付けて、凍える掌にホカロンを握り締めて松濤坂を下る。 屹度、最後の一人だったと思うが、閉門を待たせる様な事には勿論為らなかった。
撮って見た 其の67 ― 2014/03/02 19:31:20
兼六園 其の2 暁
ライトアップされた兼六園を訪ねた帰りに、東山茶屋街近くのワインバーに立ち寄った。 古都情緒を楽しめる店だったが、東京並の要脚でしたね。 深夜の茶屋街のフォトテイクも考えないでは無かったのだが、もう無理っす。 やや睡眠時間が足りないのは気に為ったが、5時に起きて前夜と同じく、タクシーに「蓮池門口」へ運んで貰う。(本鵠沼と同じく「はすいけ」だと信じて居たら、「れんち」なのね… 口に出す前に、ローマ字表記を見て良かった。) 余り知られて居ない様だが、兼六園は早朝開園して居る。 季節に依って開門時刻は違うが、正規の開門時刻の2時間前に2箇所の門だけが開く。 正規の開門時刻の15分前には退園しなければならないのだが、入園料は不要だ。 早起得意の小生が此れを見逃す筈が無い。 此朝は6時が早朝開門時刻だったが、15分前に到着すると、丁度、警備の方が門を開ける処だった。 恐らくは前夜の最終退園者だった小生が、一番で入園と云う事だ。 此日の日出時刻は6時49分…余裕で有る。 誰も居ない… 深閑とした庭内、心細い位だが、前夜と同じく松濤坂を登る。 寄道はせずに真直ぐに眺望台へ出る。 兼六園は意外に高い位置に有るので、見晴らしも良い。 眺望台の標高は53m程なので、直下の街並よりは25、6m位は高い計算に為る。
御日様は医王山と白パイ山(しらはげやま)の間(スカイラインが木に隠れるやや左の辺り)から7時11分に顔を出す筈だ。 見られるかな…の期待大。
雲の合間に明けの明星。 此位明るい(最大光輝迄1週間で -4.6 等)と雲を通しても見える。
夜明けの「徽軫灯籠」をスクエアに切り撮る。
楽しみにして来た「雁行橋」も雪の下。 でも、良い風情じゃ。 昭和2年に撮られた写真を復刻(絶対に嘘)。
日の出、残念… 雲が湧いて仕舞った。 ま、此の時期の金沢なら上出来でしょう。
どうにも上手に撮れなかったけれど、「布滝(布落)」。
朝の噴水。
一旦閉門する10分前に蓮池門口に戻る途中で、ラストの1枚。