饗 くろ喜@秋葉原 其の182014/03/07 01:01:00

前夜にPCのファイル復旧作業に手間取り、遅い起床に為った。 雨の後で、コンディションの良い日の出が約束されて居たのに…駅からの絶好の富士山を眺めると残念度が増す。 其にしても風が冷たい。
饗 くろ喜@秋葉原 其の18-4
秋葉原で見付けた都会の氷柱。 此日は啓蟄。 初候は「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」だが、屹度、戸を亦締めて仕舞ったに違いない。

そんな日に「饗 くろ喜」へ。 3月の木曜日は「若布の日」なのだ。
饗 くろ喜@秋葉原 其の18-5
大変な混雑が予想され、開店時刻も繰り上げられて居るのだが、定例会議が有るのよ… で、大分遅れて漸く到着。 20人位の方が並んでいらっしゃるかと思ったら、予想の半分で、30分の繰り上げ開店が奏効した様だ。 「あの一杯」を頂く為には、此位は必要な辛抱なら楽な物だ。 尚、此の日は226喰も提饗したそうで、物凄い事で有りまする!
券売機で200円の「めかぶご飯」も追加購入。
饗 くろ喜@秋葉原 其の18-1
其の為に朝喰を抜いたのだ(笑)。
饗 くろ喜@秋葉原 其の18-2
黒木さんもさん「絶対、喰べた方が良いですよ」と仰る絶品御飯だ。 細かくカットされためかぶの層の厚さに吃驚。 びっしりと云う感じで乗って居る。 絶妙の味付けは、出汁醤油だそうだが、御飯との組み合せが凄い。 黒木さんのアドバイスで最後にスープを蓮華で掬って加えると最高の「漬け」に為る。 仰せの様に身体が綺麗に為った感じがする。

饗 くろ喜@秋葉原 其の18-3
此方が丁寧に、手間を惜しまずに時間を掛けて仕込んだ柔らかい鯛の出汁の作品。 もう、此はアート、芸術的に美味い。 只管「大人の愉悦」に耽溺。 軽く炊いた桜鯛の切身が視覚的にも美味いが、其処へ思い切った量の柚子が飾られて居る。 此の豚バラのチャーシュウは…ハーブのサッパリ系なのに凄くコクが有る。 どう為って居るのでしょう? 鏤められた薬味は拍子切りの分葱。 そして、惜し気も無く添えられて居るのは、石巻十三浜の若布。 黒木さんが、特別に発注した稀有な物だそうだ。 充分以上の厚さが有るのに柔らかく喰べ易い。 そして磯の薫りが適度に鼻腔を擽る。 麺は少し濃い色合で風味も一寸田舎風の小麦粉のニュアンス。 此れが穏やかで鯛と鶏の調和した風味の高いスープに嵌まる。 何も彼もが強かに線引きされ、トレースされて居る。 こんな一杯を頂いて仕舞ってどうしよう。

紫 くろ喜 其の342014/03/07 23:23:00

前日の「鯛出汁わかめそば」は大層美味かった。 そして、連荘で秋葉原へ。 金曜日なので、「紫」の日。 今回は「鴨そば」を頂きに上がった。 3月にしてはとても寒いのたが、陽が当たればポカポカと暖かい。 そうは云っても、風の冷たさは相当なものだな。 2014年の桜の開花は遅そうだ。 近くの幼稚園の子供が、此の行列を見て一言、「そんなに美味しいのかなぁ?」。 Yes!

紫 くろ喜 其の34-1
扨、4週間振りの「鴨そば」。 温麺の鴨な一杯はつけ麺とは亦違った美味さが有り、楽しみなのだ。 此の然り気無い醤油の存在感。 決して出しゃばっては来ないのだが、淡麗な味わいの中に厳然とした主張を感じる。 酢橘の香り、オニオンコンフィや太いメンマ、そしてスープと一緒に鼻で味わう春菊の風合。 そして、鴨肉! スープに絡める麺の素性の良さ。 惚れた弱味かな~。 文句のひとつも出て来ない。