今日のワイン 其の9112014/03/22 13:34:28

ピトン・パイエ クレマン・ド・ロワール・ブリュット・ド・シュナン
Pithon-Paille Cremant de Loire Brut de Chenin NV

最近、ワインの記事が少ない。 余り飲んで居ない(太陽光パネル設置の煽りで酒代を縮退させられて居る)所為も有るが、サボって居るのはシリアルナンバーで明らかだ。 2回程キャンセルに為った孫娘との逢瀬が急遽叶ったので、娘用にキープして置いたピトン・パイエの「泡」を抜栓。 艶っぽいエチケットは彼の趣味なのかも知れないが、栓冠の馬術もユニークだ。

今日のワイン 其の911-1
余り、スパークリングを嗜まない小生だが、此れは気に入った。 流石は、ロックスオフセレクションなので有る。「ブリュット・ド・シュナン」と有る様に、シュナン・ブラン100%。 全くドザージュせずに、「瓶詰めの年に収穫のシュナン・ブラン100%のぶどうで造ったリキュールを加える」と云う造り方だそうだ。

今日のワイン 其の911-2
ノン・ドザージュだけの事は有って、相当に辛口だが、其処に優しさが仕込まれて居り、味わいの割にタッチが柔らかいので、そうブリュット、ブリュットした印象には為らない。 リキュールを加えた効果なのかどうかは判らないが、好ましい印象。 芳醇で深い果実感はシュナン・ブラン由来なのかも知れないが、「良いクレマンだな」とバブルを愛でたい気持にさせられる。

今日のワイン 其の9122014/03/22 13:39:40

フラッチャネッロ デッラ・ピエヴェ フォントディ
Flaccianello della Pieve 2008 Azienda Agricola Fontodi

ピトン・パイエのクレマンの次に開けたのは、以前にMさん御夫妻に頂いたトスカン。 良いボトルを頂いたので、「機会」をセラーで待たせて居た。 本当ならもう2年…と云う処だろうが、サンジョヴェーゼ100%のトスカン好きの娘に飲ませたくて、だ。

今日のワイン 其の912-1

孫娘も喜ぶ様にと、フランネルタイプのデキャンターで派手な演出をしてから、久し振りに持ち出したテイスティンググラスに注ぐ。

今日のワイン 其の912-2
流石に筋金入のフルボディで、タンニンが全体をグッと引き締めて居る。 ブーケには充分な樽香に伍して余り有る果実感。 其の厚くベルベッティな舌触りは妖艶。 カカオやブラックチェリー、バニラと多様なテイストが鬩ぎ合うが、ヘヴィ一辺倒では無く、時にナイーブな印象さえ齎す不思議なサンジョヴェーゼ。 ミネラルや酸味も含めて、持つべき要素は全て備わり、其等のハーモニーの良さは特筆物だ。 かと云って、小さく纏まって仕舞って居るのでは無く、アフターに迄引いて行く裾野の長さからも演繹出来る壮大な頂きを見出せる。 雑誌や評論家の点数を持ち出す迄も無く、将為るスーパートスカン。 いや、もう飲み頃に入って居ると思わされる熟成感もたっぷり。 Mさん、御馳走様でした。