撮って見た 其の66 ― 2014/03/02 11:56:48
兼六園 其の1 ライトアップ
サボれば後日に皺寄が来る。 未だそんなに仕事が有るんだ…と、嬉しいやら悲しいやらで、ラーメン日記にさえ追われる始末。 金沢で過ごした旧友との夢の様な記憶が日常に上書されて行く。 兼六園の写真を漸く1/3程整理したので、アップして置きたい。
宵の刻、「はくたか」から降り立った金沢駅(JR西日本なのね)が余りに立派に為って居たのには驚いたが、改札が自動では無いのにも… 勿論、女性の改札係の方に4時間の旅の証を手渡した。 駅前のホテルにチェックインして直ぐに駅に戻り、タクシーに兼六園に連れて行って頂く。 21時のライト消灯迄2時間しか無かったから、と自分に言い訳。 金沢には何度か足を運んで居るのだが、幼児期の記憶は残って居ないので、兼六園は初めてと同じだ。 タクシーの運転手さんも此夜のライトアップを知らない位で、人は少ない。
前々日迄は積雪も無く、18度にも気温が上昇したと云う金沢だが、小生の到着を待つ様に雪が積もった。 先ず、道を挟んだ金沢城公園の橋爪門続櫓を1枚。 平成13年に完成したと云う新しい建造物だが、雪の中にライトアップされて居る風情は中々だ。 兼六園のライトアップは此の時期だけだが、夕方に一度閉園してから再開するそうで、夜の入園料は無料。 寒い所為なのか園内の人は多くは無く、老若のカップルとシニアなカメラ氏が大半を占める。
噴水(高低差利用等の解説は其筋に御任)には、1/4秒のスローシャッターを切ったので、慎重に足を踏ん張る。 本当は2,3秒は維持したかったのだが、三脚は持って来なかったのだ。 一方、予めホテルへ送って置いたスノーブーツに履き替えて来たのだが、此れとホカロンは実に有効で有った。 尚、此のフォトはデイドリームフィルターを掛けた後でコントラストを調整して居る。
思った以上に大きな規模でライトアップされて居るのだが、雪吊の荒縄と積もった雪が照らされる光景は他では見られない不思議なシーン。
雪吊を撮った最初の1枚。 思った以上のライトエフェクトに、おぉ~ってなもんだ。 一番人の多いエリアで、こんな感じ。
有名中の高名、金沢を、石川県を象徴する「徽軫灯籠(ことじとうろう)」。 折角の夜雪なので、トイフォトフィルターでコントラストを強めて居る。(如何にも素人っぽい手法かも)
地元の人が「珍しい」と云う程のコンディションで冬月を望める。
記憶の色はこんな感じなので、WBを調整して見た。
霞ヶ池、氷の上にも雪が積り、反射する光を弄ぶ。 そんなイメージを保ちたくて、レタッチを施して居る。
一寸見付け難い場所だが、恐らくは一番の撮影スポットだと思われる。 手前の枝を避けるには、柵内に入らなくては為らない。 其処の雪上にも足跡は多いのだが、「良い子」を装って見た(笑)。
寒くて、帰りたくて…の中で見付けて仕舞い、悴む指をシャッターに掛けた。 硬質な印象のミニ氷柱を灯篭の柔らかい光が包む…意図通りには中々撮れない。 先端にピントが合って居ないのが、小生らしい(悔)。
閉園10分前、もう誰も居ないので、シンボルからやや距離を取り、琴橋(虹橋)も入れて最後の1枚。 此の辺りのデザインは「琴」がモチーフの様だが、解説はガイドブックに御任せしよう。 階調を「標準」から AUTO にし、WBは AUTO の「暖色保持」を切って撮った。
転ばない様に気を付けて、凍える掌にホカロンを握り締めて松濤坂を下る。 屹度、最後の一人だったと思うが、閉門を待たせる様な事には勿論為らなかった。