今日の蔦 其の342012/07/11 19:58:00

スケジュールをチェックすると、蔦に伺うタイミングが… で、此の昼、と云っても、もう13時を大幅に廻ったタイミングで、顔を出す。 凄く忙しかったと云う大波が去った処だった様だ。 一時は、20人の方が並ばれて居た見たいだ。 何れにせよ、最近の蔦の賑わいは大した物だ。

今日の蔦 其の34-1
御願いしたのは、此の日だけの限定、「鶏と煮干のつけそば:塩バージョン」。 先日、醤油バージョンを頂いたが、其れの塩版を造ったと云う事らしい。 蔦の煮干は、刳みとかは感じ無いのだが、「煮干力」は中々の物だ。 其の煮干の出汁に浸された麺、と云う体裁は、前回の醤油バージョンと同じ。 海苔が岩海苔に代わり、細かく砕いた乾燥梅を配らった。 此の梅の酸味が非常に良い感じだ。 赤い粒を唐辛子と勘違いしたので、シュッとした酸味が何に由来するのかが判らず、教えて頂いた。 此の匙加減は武田さんに委ねられて居るそうだが、実にピッタリの量。 添えられて居るホースラディッシュ、此の日は正しくチャーシュウに使ったが、成程、風合いが増して肉の旨味がより引き出される感じだ。

今日の蔦 其の34-2
一方、漬汁も秀逸。 先ず金色(こんじき)に輝き、美しい。 コンソメスープの様でも有る。 矢張、熱々なので皿を敷いて居るのも醤油版と同じ。 最初は熱くて丼を持てないので、蓮華で啜る。 透明感の高い別嬪スープは、思ったよりも塩を前に出して、確りした塩テイスト。 此は見掛け以上に硬派な塩スープだ。 勿論、塩を押し出しては居ても、バックグラウンドは充実して居る。 鶏を初め、色々な旨さが塩を支えて居る。 個々の素材は小生如きには判然としないが、塩らしさを充分に出して尚、此の纏まり具合は特筆して良いだろう。 岩海苔に替えたのもヒットで、海苔風味がより感じられる様に為った。 長尺の細麺は喰感も風味も良い感じだが、時に其の長さを持て余し気味に為る(笑)。 最後に漬汁を麺を浸して居た出汁で割って頂く。 前回の醤油バージョン同様、蓮華2匙が小生には丁度良い。 次々と新作披露の蔦だが、其の何れのレベルも高く、今後が益々楽しみだ。