Collection of Essays by Claris Two

シャトー　ルミエール　イストワール　赤
Chateau Lumiere Histoire 2006

naginicai で、Ｔさん、Ｈさんと飲んだ２本目も、同じくルミエールのイストワール。　既に評価の定まった感の有る赤の方の２００６年。　近年のルミエールは、ビオディナミに転じて居るが、２００６年だと丁度ビオディナミを始めた頃に当たる。　２００６年は有名な？日照不足のヴィンテージで、カベルネ・フラン６０％、ブラック・クイーン４０％の混醸と伺った。　ブラック・クイーンは、ベリーとゴールデン・クイーンの掛け合わせで造られた日本オリジナルの品種だが、ルミエールでも良く使って居る。
パープル系のルビーカラーは結構濃い。　ブーケは意外に重くは無く、百合や薔薇の香りにストロベリーが混ざる。　予想以上に軽いタッチの液体で甘さは控え目だが、カベルネ・フランの優しさが充分に出て居る。　提饗温度は、低目が良さそうだ。　メインのテイストは、やっぱりストロベリーだが、タンニンが淡い所為で柔らかい印象が有る。　一方で酸味は程々なので、飲み易く喰事を余り選ばない様で、若い女性に受けそうな感じがする。　悪く云うと少々水っぽい。　恐らくは日照不足が此処に一番影響した筈だ。　樽香が少々付けられて居るが、アフターにも残るので、好みが分かれそうだ。