月地堂 其の4 ― 2015/07/18 01:01:00
2015年の誕生日ディナーは、奥さんの御希望で「月地堂」で頂く事に為った。 シェフのまっつんが事前に細かく要望をヒアリングして下さった。 基本はじゃがいもと肉。 加工魚(笑)はパス。 こんなシチュエーションは初めて。 滅茶嬉しいねぇ。 「海の日コンサート」の打ち上げ様にマグナムをロックスオフで調達してから月地堂へ。 風は強いが雨は上がり、日曜日の梅雨明け(間違い無い)の準備段階かな。
少し早目に着いたので、奥さんが到着する迄の時間をプレモルで過ごす。
「御嬢さんからです」と云われて、何処の御嬢さんかと思ったら、娘のサプライズ。 若林さんが有難くも片棒を担いで下さった。 嬉しいねぇ~ アルザスはボヴィレ、グザヴィエ・ヴァイマンの Minori。 「実り」と名乗る様に日本向けの限定醸造だそうだ。 少し燻んだ印象の黄金色のペティアン。 ピーチの香りをペアが追う様なブーケ。 泡が丸いのは当たり前(笑)だが、其れを実感出来る様な柔らかく、優しいタッチ。 薄らとビター染みた酸が心地良い。 意外とアルコール感の残るアフターも爽快感が漂うと云う巧みな構成に為って居る。 美酒だね!
ワインは若林さん御勧めのボトルの中から、芸術的なエチケットデザインの「フランソワ・サン・ロ オン・レーム・ナチュール」を選択。 此処には、もっとカトゥーン系のエチケットのボトルも有ったよね。 ロワールのカベルネ・フランだが、ソーミュールらしいのかな、ヴェルベッティな印象で滑らかでコク深い。 一方で華やかな活気が追い掛ける様に齎される。 タンニンは静かに役割を全う。 そして、飲み手の気持に沿う様なジェントルネスがいっぱい。 ファーストヴィンテージとは思えない纏まりのボトル。
ビシソワーズスープ。 馬鈴薯でスタートは、当然冷製。 ミルクの中にバターの風味やブイヨンが隠れて居て、サッパリとしつつも味わい深い。
粗挽のパテ。 定番に為りました。
麺麭との相性が最高。
「鮪の生ハム バジル巻ソテー」。 まっつんの最高傑作。 兎も角、美味い。
肉の盛合せ。 腸詰の下に敷かれて居る馬鈴薯は芋の中迄赤紫色。 ノーザンルビーでしたっけ? 自家製の腸詰も粗挽で好い味わい。 ローストポークは厚さが絶妙で炙り具合も完璧。 ビーフの方もジャガイモを連れて居て、御気遣い多謝。 勿論、ミディアムレアな焼き加減で凄く美味。
締めはトマトと大葉を乗せたバジルソースの冷製パスタ。 此の細いヌードル自体が美味いのだが、アルデンテな茹で加減と味わいが堪りません。
若林さんとまっつん、娘のペティアン… 素敵な誕生日、有難う。 あ、付き合って呉れた奥さんも、です。