今日のワイン 其の825 ― 2013/07/15 08:46:26
マリー・チボー・カブリ/レ・グラン・ヴィーニュ
MARIE CHIBEAUT-CABRIT / LES GRANDS VIGNES 2011
3月の事だが、Mさんをホワイトデーを口実に藤沢の「伍階 はやし木」に御誘いした時に開けたロワールの自然派ワイン。 セパージュはコー60%で、ガメイが40%。 「コーって何ですか?」と云う話題に為るわな…当然。 ロックスオフのコメントは「期待して良い新人女性生産者」。

コーにしてはライトな赤紫色のカラーでガメイ優勢の色相だが、透明感が高い。 先の話に戻るが、「コー」と云う超短い名前の品種は、マルベックの別名。 ブーケも比較的穏やかで、色相同様に弾けるフレッシュネスたっぷりの果実感。 レッドチェリーとストロベリーのエレガンスが鼻孔に達する。 味わいでも酸味の主張が多く、ガメイ感の方が強い。 タンニンは薄く存在感に乏しい。 全体に平板で生産者同様に未だ若い印象、敢えて云えば未熟なイメージも払拭出来ない。 次のヴィンテージを期待して置きましょう。
矢っ張り、E-M5 の絵は違うね。 最近は XZ-10 ばかりでワイン撮るので、改めて実感。
今日のワイン 其の830 ― 2013/07/15 14:04:43
ピアン・デル・チャンポロ モンテヴェルティネ
PIAN DEL CIAMPOLO Montevertine 2010
小生の好きなワインのひとつは、「レ・ペルゴーレ・トルテ」。 都庁の展望フロアの一角を占めて居た、今は無き「ラ・テラッツァ」で娘と何本も飲んだ。 良くして下さったバーテンダーの皆さんは御元気にしていらっしゃるだろうか? 懐かしさいっぱいのボトル。 特に95年の素晴らしさは忘れられない。 そんなモンテヴェルディのリーズナブルなプライスのボトルを都内のリカーショップで見掛けて購入。 直ぐに自宅で飲んで仕舞った。 エチケットには、サンジョヴェーゼ(90%)、カナイオーロ(5%)、コロリーノ(5%)とセパージュが書かれて居る。 「レ・ペルゴーレ・トルテ」に比べると何とも素っ気無い文字だけ…

そう思って見るからだろうが、クリアな美しいルビーレッドだ。 ホワイトバランスを最適化して撮ったのだが、一寸違うねぇ… ダークチェリーやブラックベリーのブーケは、抑制を効かせ乍も太いイメージを惹起させる。 色は味わいの感覚にも影響を与えるが、無垢な果実感は如何にもモンテヴェルティネだ。 タンニンが細かいのも上位キュベ譲り。 酸味も分を弁えた様子で、適度なスパイシーさとタイミングを計って登場して来る。 ミネラリーとは云い難いが、此方も適度に…と、ハーモニーに長けた味わいだ。 コンダクターが居る訳では無いが、ファクターの呼吸が弦楽四重奏団の様に協調して居る。 徐々にドライな樹皮の甘味がシナモン様に到着する。 同時に付いて来るカラメルの様な甘さだけは小生の好みで無い。 アフターの引きが身の丈に合わせて潔いのは悪く無い。 素朴な疑問は、条件を満たして居るのに「キャンティ・クラシコ」にしなかった事。 モンテヴェルティネの気概を感じ取るべきなのだろう。