今日の渦 其の5162013/07/12 13:14:47

「此の日」の昼は毎年、渦と決めて居る。 そう、人間ドックの内視鏡で虐められた胃を慰めて遣るのだ。

今日の渦 其の516-3
前夜から控えて居た水分は、ビールで堰を切る。 まぁ、ビールは水分補給には為らないのだが、半月振りのビールは形容の言葉を知らない。 此の暑さでは、更にバイアスが掛かろうと云う物だ。 夏麺の「ブラッディ・ビーチ」も考えたのだが、此処は矢っ張り、「湘南湯麺」で寛ぎたい。

今日の渦 其の516-2
シンプルな出で立ちに漂う風格と自信、そしてプライド。 語り掛けて来る台詞は少なく無いが、其れ以上に雄弁なのは味わい。 淡麗なスープの頂点に位置すると云っても過言では無いと小生には思える。 奇を衒う事無く、正攻法で、其処に数多のアイデアを込めて提饗される此の一杯は珠玉の作品だ。 パワフルで清々しいイケメンのスープは、生醤油をコアに鶏、魚介がハーモニーを奏でる。 麺は云う迄も無い小麦味わいを風雅を保ち、肉の旨味を堪能させるチャーシュウ。 そして、白玉の摘入はシラスのニュアンス。 薬味やメンマを含めて完璧だねぇ。 完成度の高さを誇って良い高みに到達した感が有る。 此れがY君の手に依る作品と有れば、免許皆伝で有ろう。 あ、人間ドック明けの勢いで褒め過ぎて仕舞ったかな(笑)。

今日の渦 其の516-1
朝陽の当る木槿は艶っぽく清楚。 「大徳寺一重」だと思われる。