今日の蔦 其の862013/07/21 16:43:44

週末に仕事、と云うのは還暦を過ぎても容赦無いらしい。 責めて、昼には蔦の週末限定を頂きたいと巣鴨へ向かう。 提饗杯数が少ないので1時間も前に到着して見たが、既に御二人が並び、小生が(屹度)途中で追い越して来た御兄さんが後ろに付く…恐るべし。 ま、小生も最近はくろ喜でも燦燦斗でも並ぶ様に為ったので、慣れた物だ。 此処は日陰で寄り掛かる壁も有るし、風も通るので涼しい。 で、開店時刻には30人位の方が行列を為す。 小生が蔦で見た最長行列だ。 あ、限定の提饗数は14喰だが、14人目の方が到着したのは10時50分頃だった。 全員が限定狙いでは無いのかも知れないけれど、此れ以降は到着されると、並びの人数をカウントして去って行かれる方も多い。

今日の蔦 其の86-3
此が御目当ての作品。 ポスターの完成度も高いよね。 此の限定作品は5人分を一度に調理するのだが、スタッフの高橋さんが丁寧に断りを入れられる様に、「御時間を頂きます」だ。 此だけ手数を掛けて調理をするのだから、当然だろう。 だから、小生は「待時間の読める」SP近傍に居たいのだ。

今日の蔦 其の86-1
漸くの御対面の「鶏とローストトマトの冷製塩そば」。 過日、「饗 くろ喜」で頂いた「鶏塩つけそば」に似たコンセプトなのかも知れない。 ローストされたトマトの美味さと塩スープとの相性は実証済だが、シブレットで仕上げたルックスもイケて居る。 最初にスープを蓮華で啜る。 (蔦では丼に受皿が有るので、丼を持ち上げるのはリスキーなのだ) おぉ、流石に旨い! 冷やしだと塩にシフトし勝ちだが、そう為らずに鶏や野菜風味とのバランスを維持した素晴らしいスープだ。 シンプルなのに何処迄深いのだろうと感嘆する。 恐らくは凄く複雑な構成に為って居るのだろうが、其れを感じさせないのが、大した物。 檸檬を搾るタイミングと量を計り乍頂く楽しみが有る。 そして、低温で時間を掛けてローストしたトマトは、生の美味さにローストして出る更なる甘みが加わり至高のテイスト。 味付も多少は施されて居るのかも知れないが、此も素材の佳さが存分に活かされて居る。 スープに半分溶いて、半分は頬張ったら、イタリアンフィーリング。 此方も低温ローストと云う鶏胸肉、此れが亦旨いが、緑色のソースは何? パセリ…だそうだが、スープとの調和は特筆物だ。 久し振りに頂く味玉(ハーフサイズ)も彩りだけでは無く、凝ったテイストを楽しませて呉れる。 細くスライスされた白葱が風雅を齎すが、麺との相性抜群。 其の麺は如何にも冷たいスープにミートさせた様な柳腰の喰感で、とても好みだ。 いや、少しの隙も無い完成度に驚いた。 1時間待つ甲斐は充分以上だ。 最高の一杯を頂いて駅に向かうと携帯電話が喧しい。 ハイハイ、直ぐに戻りますってば(笑)。


今日の蔦 其の86-2
オフィスから見た月で、遊んで見た。
そろそろ帰りたいんですけど(笑)…