Collection of Essays by Claris Two

織姫と牽牛の逢瀬は下界からの視線に晒される事が無さそうな雲行だ。　暑さは和らいで、昼前では３０度に届いて居ない。　そんな気温ならと、この日の昼は「とうかんや」迄遠征した。　「臨休に備えて電話下さい」の貼紙が新しく、読み易く為ったが、この日はそんな憂き目には会わずに済んだ。　前回は「カレーつけ麺」を頂いたので、今回はメニューをひとつ戻って、「辛味噌つけ麺」。　この喰券を御渡しすると、カレーかどうかを訊いて下さるのだが、この日は額面通りに御願いした。

スープを見た時に一寸後悔した、凄く辛そうだ…　最初にスープを一口啜って、あ、やっぱ辛いかな…　だが、モチモチ喰感の太麺をスープに落として頂くと、思った程には辛さが強調されて居らず、味噌のニュアンスが広がり良い感じだ。　更に白胡麻の風味が適度に利いて居て、此れが辛さの感じを和らげて、味噌との調和を図って居る。　辣油の利かせ具合も適切で、流石にこの辺りは御上手と云う事だろう。　緑色は韮だが、臭みは感じられない。　中々良い調子で、あっと云う間に麺を完喰。　柔らかいチャーシュウとスープとのマッチングも上々。　流石にスープは大分残して仕舞ったし、割って頂いても飲めそうも無いので、其れも遠慮した。　でも、「美味しかった」と御伝えすると嬉しそうに笑顔を返して下さった。　気持ちの良い御二人で有る。　先日の「カレーつけ麺」同様に小生の好みの一杯だった。　次回は「濃厚白濁つけ麺」を頂こうかしらん。