西尾中華そば 其の2132011/07/05 23:23:00

紆余曲折…で、この日は西尾さんの「弩煮干の冷や冷や」を頂いた。 最初に「冷や冷やシリーズ」のスケジュールを見た時には、「弩煮干」でも伺う心算にして居た。 でも、仕込の様子を西尾さんのブログで見て、余りに多量の煮干に怖気付いた。 で、この日は、別な御店に向かって仕舞った。 …処が、御休み… で、急遽、上中里の駅からNCSを目指した。 旧古河庭園の北側の道は風が通って涼しい。土塁には夏の野草が繁り、草熱れが青く薫る。 以前に此処の花を、随分撮った物だ。 丁度、何時もの時刻に到着すると、店の前で西尾さんと話して居るのは御所様だ。 あら、奇遇ですね。 御所様の狙いは、当然「弩煮干の冷や冷や」だ。 もう一度、逡巡してから(笑)、御所様に従う。

西尾中華そば 其の213
既にスープで満たされた冷えた丼が取り出される。 少し緑掛かったグレイの色合いが、煮干の濃さを物語って居る。 うむぅ… だが、口を付けると濃厚煮干では有るが、意外に洗練された厭味の無いテイストだ。 やや苦味も感じるが、冷たいスープなので煮干蒸気が立ち昇らないのも、○だ。 少し固目に茹でて頂いたので、パキっとした感じも良い。 御所様からは、「冷たい麺を更に固くするの?」とコメントがを頂いた。 でも、「ザル中華」の時もこの加減なので… 何れにせよ、この麺の冷たさと固さは小生の好みだ。 トマトを使った前年とは飾り方が違って、今回は葱を綺麗に配らった。 茗荷の苦さと葱風味が煮干の品性を高めて居る。 自分でも驚く程、スープを飲んだ。 流石に最後の1センチは余したが、こんなに美味しく「弩」煮干スープを頂いたのは初めてだ。 何度も書いたが、小生は煮干が苦手なのでは無く、煮干の刳みや臭みが嫌いなのだ。 だから、其れが無ければ、美味しく頂けるのだ。
西尾さんの「冷や冷やシリーズ」の初回作品を、喰わず嫌いせずに頂く様にと云うのは、御託宣だったのだろう。 御所様にも御会い出来たし、目出度し、目出度し。