Collection of Essays by Claris Two

台風は急に南東に進路を変え、翌日の未明には勢力を落として湘南に達しそうだ。　此程進路予想がズッコケルのは珍しい。　気温は３０度と下がったが、未だ充分以上に暑い。其れに雨で湿度は１００％。　…ったく。
そんな中、栃木へ向かうのだが、其の前に駒込で途中下車。　この日は西尾さんがオペレーションされるとの情報を得て、月曜日に続いての訪問。　御願いしたのは、もう一度、限定の「地鶏と浅蜊の冷や冷や～紫蘇の香り～」。　小林さんと西尾さんの作品の喰べ比べだ。　開店前に「ラーメン女子大生」の取材が有ったと伺った。　何だか知らないのだが、女子大生と云う響きがオジサン心を擽る。　放送は１６日とか。

其の女子大生スペシャルの「地鶏と浅蜊の冷や冷や～紫蘇の香り～」にはメンマが乗り、チャーシュウでは無くて、煮豚に変更。　ほぅ、やっぱり、良い日に来たかな。　ＮＣＳでメンマが使われるのは珍しいし、煮豚はスマートなテイストで良い感じだ。
分厚い粗挽きのパテには、セロリが仕込まれて居る。　この喰感と味わいは凄いな。　道行くおばぁちゃんが、「此、な～に？」って訊いて行く。　確かに塊のパテは、何だか正体不明だよね。　微塵切りの胡瓜、ハーフカットのオクラは、月曜日と一緒。　スープは浅蜊風味がよりコンクに出て居るかな。　ザクザクの大葉からの風味と良く調和する鶏味とのマッチングも上々だ。　マサ配合麺も何時も通りに良いし…　うん、リピートした甲斐が有ったと云う物だ。
扨、大宮から新幹線…実は前夜、御鮨屋さんでたっぷり呑んだ後に、Ｒ子ちゃんの誕生日と云う事で渦へ梯子して、白を３杯頂いた。　其れなのに、この朝は２番電車と、厳しい状況で…新幹線を乗り越すと、面倒だなぁ。　と云うか、其前にこの大雨、何とか為らないのぉ。　暫くＮＣＳで雨宿りして居たかったのだが、御客様を大雨の中で待たせる訳には行かないよね。

この夜、渦のテーブル席で皆さんと一緒に帆立料理を頂く迄の道のり（文字通り移動した長さも含めて）は遠かった。　ワインエキスパートのＣさんが、北海道から送って下さった帆立を渦の芳実オーナーにクックして貰おうと云うイベント。　火曜日の予定が水曜日に変更に為ったのだが、小生は前日の宴会早退のツケと出張が重なって、伺えそうもないと返事をして居た。　呑兵衛レディースの二人もコンディションの都合が…　と云う事で、リスケジュールと云う結論に至った。　暫くメールチェックをせずに真面目？にオフィスワーク。　実は其間に芳実オーナーから「もう『ゆっくり解凍』をして居ます」とのメール。　では、来られる人だけでも伺おうと云うメール状況。　うむ、小生はやっぱり無理かな…　と、そんなタイミングに台風接近に伴う帰宅指示がオフィスに出る。　特に年寄(笑)や遠距離通勤者は率先して帰れ、との事。　ヨシ、帰ろう、渦に行こう。　だが、東海道線は極端な間引運転（後刻、悲惨な話を沢山伺う）の様だ。　其処で、奇跡的に定刻に新宿駅に遣って来た湘南新宿ラインに飛び乗る。　徐々に遅れ始めるし、大船からの一駅区間は地獄状態。　藤沢からの小田急も遅れて居るので、タクシー…　此で開店前の渦のシャッターを見上げる事が出来た。　直ぐに常連さんが御一人到着。　Ｃさんは大船からタクシー（あれじゃ電車には乗れません）で到着。　Ｎ子ちゃんも艱難辛苦の果てに顔を見せる。　結局、来られない筈の小生がトップでした。　いぇぃ！

ビールで乾杯。　暫く太平楽で、皆さんが揃ったら、エル・マセット、更にサン・ビアッジョと続く。（テーブル席は暗いので此等のフォトは省略）

ＢＢＱの時のビンゴでゲットしたチケットを終に思い出した。　此れでチャーシュウ３種盛を二皿御願いして、皆で頂く。

で、いよいよ、帆立の登場。　最初はシンプルに刺身仕立て。　実は小生は帆立が大好きで…　程良い甘さが良い喰感に溶けて居るな…　この「ゆっくり解凍」が良かった見たいで、流石。　次は濃厚な甘辛タレを塗した作品。　此方も少し火を通した歯応えとこの味わいのコラボが強烈に美味。　もう一皿は、糸唐辛子で飾られた帆立にオニオンとパセリ…、あ、あれ…記憶が…　何にせよ。　帆立を堪能。　帆立自体のクオリティも最高だが、芳実オーナーのゆっくり解凍から調理への巧みなプロセスにも感謝。　来られて良かった。　台風の御陰か…

この夜はテーブル席で暗黒の様な世界でシャッターを切って居た。　RAW データから再現像して、ノイズを落として編集したフォトを掲載。　う～ん、大変だったわい。
〆麺は、ＺＡＲＵ。　この夜は思い切って、全麺的に直喰。　ピンクの岩塩と山葵をメインにして全部頂いた。　最後にスープ（フォトでは薬味の下に隠れて居る）を頂いたが、最初から割り出汁を加えて頂いたら良いかも。
荒天もすっかり収まって、この夜は皆で電車で御帰還。　財政再建は小さな節約からだ。
仕事をブン投げて来たから、翌日のオフィスは阿鼻叫喚だな…