今日のワイン 其の4692010/09/15 01:01:00

ファルネーゼ サンジョベーゼ テッレ ディ キエティ
Farnese Sangiovese Terre di Chieti 2008

今日のワイン 其の469

Mさん御夫妻と naginicai 。3本目からは赤。 再びファルネーゼで、サンジョヴェーゼ。 キャンティのトスカーナと違って、アブルッツオ州では、サンジョヴェーゼはDOCとしては認められていないので、格下のIGT。 だから、このプライス、コストパフォーマンス。 ロバート・デニーロの御気に入りでしたね(笑)…
とても濃いヴァイオレット系ガーネットカラー。 ブーケは熟成感よりも溌剌とした酸味の印象なのは、ヴィンテージの所為かしらん。 勿論、カシスやブラックベリー系の甘いニュアンスは充分に有る。 初口で一瞬だけ甘味の中に胡椒香がしたのだが、「落して」無いよね(笑)。 少し落ち着くのに時間が掛るタイプらしいが、30分もすると前述の甘味と酸味、比較的大人しいタンニンの3者のバランス、インパクトが中々良い具合に収まる。 甘さが気に為る方には、この夜程度に少し低い温度で提饗するのが、ベターだろう。 シャルドネ同様に、誰からでも平均的に合格点を貰える様に、と云う意図が感じられる。 其れは決して悪い事では無いのだが、「美味いけど平凡」に繋がらない様に気を付けないといけない。 尤も、このボトルは平凡では無いし、クオリティもそこそこ高いし… でも、何か此れって云うキーポイントに乏しい。 ま、この値段でキーポイントも何も有ったもんじゃないか。 得点の高い生徒には、つい、プラスαを求めて仕舞う。

今日のワイン 其の4702010/09/15 02:02:00

アルガーノ/フォーゴ
ARUGANO FOGO

今日のワイン 其の470-1

naginicai の4本目は、勝沼醸造のアルガーノ。 フォーゴ(「火」)だから、マスカットベリーAとカベルネソーヴィニヨン、メルロのアッサンブラージュだね。 其れも、1.8リットル。 一升瓶とは違うデザインでは有るが、デブいボトルだ。 フォーゴは、1年程前に横浜のくし亭で、女性3世代に付き合って飲んだ記憶が有る。 勿論、通常サイズのボトルだったが。

今日のワイン 其の470-2

「ライトでありながら芳醇な香りとやさしい酸味、そして柔らかい渋味が特徴です。」とホームページでの紹介は云う。 この文章から「芳醇な香り」を取れば、大体、そんな印象だろう。 淡くて華が無い… 極端に批評すれば、こんな感じなのだ。 とても「炎」のワインじゃないね。 味わい的にはそんなに冷やさない方が良いとは思うが、出て来る味わいが華奢過ぎるので、んな事は気にせずに、或いは氷でも浮かべて、ライトに楽しくじゃんじゃん飲みましょう。 そう考えると naginicai には、結構、マッチしたボトルなのかも知れない。
勝沼の「レストラン風」(名刺のワインは此処で撮った)にも久しく伺って居ない。 是非、電車で行きたいね。 > 西尾さん、Bさん

西尾中華そば 其の1532010/09/15 22:38:20

この日は愛犬クラリスの祥月命日。 あの日からもう3年が経った… オフィスに向かう川岸で、羽を広げて震わせるパフォーマンス(羽を乾かして居るのだそうだ、時に脱糞し乍)を見せて居る河鵜を見て居ると何故かクラリスを想い出す。 この間の抜けた様子が理由だろうか…

西尾中華そば 其の153-1

前日に御所様からこの週のNCS限定、「地鶏と鮮魚の冷や冷や」に就いて御問い合わせを頂いた。 で、必ずこの日に来られるだろうとタイミングを計って、霜降へ伺う。 開店10分前に御所様とハルヲさんが、西尾さんに招かれて店内に入って行かれるのを横断歩道の反対側で見て居た。 車に撥ねられない程度に信号をフライングして、カウンターへ駆け込む。 西尾さんのブログに書かれて居たように、本来なら「鯛」の予定を「金目鯛」に変更されたとの事。

西尾中華そば 其の153-2

作品の見掛は極めてシンプルで、掛けに鶏チャーシュウを足した様なイメージだ。 真中には小さな香草を配った。 スープの「鮮魚イメージ」はめじろの作品の方が強いが、西尾さんの鮮魚には、ひとつクッションを置いて鮮魚が居る、見たいな感じがする。 少しくすんだ印象の赤茶色のスープだが、テイストはクリア。 鶏の中に良~く溶けた魚が居る、当にそんな味わいだ。 鶏と鮮魚のコラボレーションとしては、非常に具合が良い。 両者の比率や全体濃度も的確に計算されて居り、此れは美味。 このシンプルさに緻密さを感じる。
鶏チャーシュウが絶品以上に素晴らしい。 小生としては、此迄に西尾さんが造られた鶏チャーシュウの中で一番、好みの味だった。 全体としてのバランスと云うか、纏まりと云うか、広がりと表現すべきか、完結され、完成された一杯。 夏の「冷え冷え限定シリーズ」の徹尾を飾るのに相応しい作品。
本来使う予定だった鯛の出汁も小皿で頂いた。 此方はコラーゲンたっぷりで、少しゲル状に為って居たが、旨味は充分だ。