Collection of Essays by Claris Two

丁度、１週間のインターバルで本鵠沼へ。　少しでは有ったが、久し振りの雨の後で空気が柔らかい。　気温も低く無く、オーバーでは無く、コートで丁度良い。　ＳＰも、ひとりで扉の前で待って居るのは照れ臭い様な、場都が悪い様な気分だ。　結局、開店時刻迄、小生だけだったのだが、静かなのは１０分程度で、直ぐに賑わう。　そんな面子の中には、コアな常連さんも御二人。　幸いな事に小生の御隣に座って頂く事が出来た。　特にＮ子ちゃんには不幸の始まりだったかも…

御二人が到着したタイミングには、既にコート・デュ・ローヌを…（グラスとボトルの間から後光が射す様に撮りたかったのだが…）　未だ混雑前だったので、Ｅちゃんが抜栓して、最初の一杯を注いで呉れる。　嬉しいねぇ、３倍美味しい。　更に、チャーシュウ３種盛にも箸を伸ばして居る、そんなタイミング。　最近はチャーシュウの美味しい御店に伺う事ばかりだが、当てで頂いた際の美味さは、矢張、渦と燦燦斗が小生に取っては双璧だ。　両店のチャーシュウは全く別物だが、際立って美味しい。　渦の３つのチャーシュウ、何れが菖蒲か杜若だが、小生はハーブローストが一番好きだ。　赤ワインと一緒に頂くなら此れがベストだ。　逆にハーブローストにベストなワインを未だ見付け出せて居ない。

この夜は麺無千鳥で帰らない、と意を決して来た。　醤油らぁめんを頂くのだ。　芳実オーナーのブログで、「醤油らぁめんをリニューアルしました」と読んだからだ。　フォトが多少暗いのだが、渦のラーメンはデザイン的にも優れて居る。　文字通りの「イケ麺」なのだ。　芳実オーナーが仰る。　「何処がどう新しく為ったたか、と云うよりも美味いか、そうでないかが大事なんですね」。　勿論、其の通りだ。　だが、常連と呼んで頂ける身（週イチですが）としては、「変わったポイントを識別出来るか」と云うのは、楽しみで有り、試練でも有る（？）。　どうも、今回は小生は不合格の様だ。　大分、アルコールを入れた所為にしたいのだが、美味過ぎるので、其処に耽溺して仕舞う。　コアな常連のふたりは、醤油香が此迄以上に立って居ると仰る。　確かに醤油の味わいがより深まったのかも知れないが、正直判りません。　只、美味い。

ワインの前に頂くべきだったと反省。　何故ならスープが飲み切れない。　「此処から味が変わるんですよ」と芳実オーナーも不満げだ。　すみません、次回に再度、テイスティングさせて頂きます。　そうだよね、「七重の味の店」をルーツに持つんだもんね。　少し帰り難くて、白を一杯。　何時もの様にアイスをひとつ…だが、やっぱり、呑み過ぎで困ったオジさんと化して、反省。　罪滅ぼしに、Ｎ子ちゃんをタクシーで御送りして、Ｔさんと一緒に早仕舞い。

晴れたり曇ったり、そんな表現がぴったりで、前日に比べると気温も低い。　珍しく、ＮＣＳは水・木と連休を取られたと伺ったが、駒込の店は閉めて居ても、西尾さんはフルに働いて居らした様で、其れでは休まらないねぇ…
扨、味噌は「其の参」に至ったのだろうか、と開店前に張紙に目を凝らす。　「其の弐」は１５０喰仕込んだので、「未だ余裕です」と西尾さん。　其れでは、と「ざる中華」を御願いして仕舞う。　丁度、満席に為ったタイミングで、申し訳なかったのだが、我侭が板に付いて来て仕舞った様で…　「では、味噌仕様で」と西尾さんが、味噌を乗せて下さった。　更に、珍味だろうか？　少し聞き取れなかったのだが、雑魚（じゃこ）の佃煮みたいなものを加えて下さった。　其後の話の流れで「香港珍味」なのかも知れない。　少し耳が遠く為って来たかなぁ（汗）…　で、ざる中華、固茹仕様のマサ配合麺。　何度も書いたが、非常に好み。　もし、漬汁が西尾さんのもので無ければ、直喰で平らげて仕舞うだろう。　だが、小生は学習済なのだ。　「やっぱり、此処ではスープに付けなくては…」と。　で、直喰は程々にして、スープに浸す。　この日のスープは、普段とは少々、見て呉れが違う。　葱が不断と云うよりは、細くスライスして有り、細かい粉が鏤められて居る。　此れは何かしらん？

でも、美味さは何時も通り、いや、普段以上で、この麺との相性が抜群。　醤油をコアにして、鶏や野菜等の具材が全て活きて持ち味を発揮して居る。　此れはやっぱり、最高のつけ麺だ。　味噌が段々スープに溶けて行く。　すると、勿論、味噌味は強いのだが、醤油も負けじと主張を強める。　一寸、意外なコラボレーションかも知れない。　大分、味が濃く為るので、何方にも御勧めと云う訳には行かないかも知れないが、西尾さんのファンなら、御試しあれ。
この日のチャーシュウは、焦目が少し入って居て、この香ばしさは良いなぁ。　で、店を出たら、吃驚！　１０数名の方が御待ちで…　凄いなぁ…！！