今日のワイン 其の7302012/06/03 07:55:53

パスカル・ジョリヴェ プイィ・フュメ グリオット
PASCAL JOLIVET Pouilly Fume Griottes 2009

今日のワイン 其の730
駒込で西尾さんの担々麺を頂いた後、Mさん御夫妻と伺ったのは、丸ノ内のヴァンドヴィ。 大体、此処に寄る感じだ。 最初のボトルは、珍しく白。 担々麺の後だから、サッパリしたい気分だったのだ。
ロワールのソーヴィニヨン・ブランは、プイィ・フュメ。 グリオットと畑名が入って居るが、此処は11世紀にベネディクト会修道士に依って開かれたアペラシオンとの事。 一方で、パスカル・ジョリヴェ氏は、ロワールの白の高評価に貢献して居るが、生産量が少ない。 此のボトルも、9000本と云う貴重さだ。
やや濃い目の麦藁色の液体のブーケには、華やかなグレープフルーツの香りと何らかの甘味。 そう、甘味には何処かジンファンデル見たいな印象が有った。 良く、サンセールの檸檬、フュメのグレープフルーツと云われるが、ややハード乍、そんなイメージ通りな気がした。 だが、正直、ソーヴィニオン・ブランっぽくは無い。 口にしても、そんな印象で液体には果実の厚みと芳醇な味わいの深さを感じる。 壮大なフュメと云うか、ミネラリーでも有って、男性的なソーヴィニヨン・ブランだ。 一方で、豊富な酸味の何処かに青さが潜み、フレッシュなイメージをやや阻害して居る様にも思える。 白にしては、アフターの引きが結構長いのも特徴だ。

今日のワイン 其の7312012/06/03 09:02:27

マルサネ レ・ロンジェロワ ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ
MARSANNAY Les Longeroies Domaine Sylvain PATAILLE 2008

今日のワイン 其の731-1
ヴァンドヴィでの2本目は、マルサネ村。 云わずと知れたコート・ド・ニュイ最北のアペラシオン。 でも、やっぱり、南のロケーションに比べればマイナー("Forgotten Burgundy" なんて云われて居る)で、ロゼワインの…と称される事が多い。 だが、漫画云々に言及する迄も無く、最近の赤の評価は高い。 或いは、平均気温の上昇も此処に関しては良い効果が出て居るのかも知れない。 一方で、シルヴァン・パタイユの名前は知らなかったのだが、ソムリエ小母様が推薦して下さった。

今日のワイン 其の731-2
少しだけ燻んだ印象も有るが、綺麗な紫赤のピノ・ルビー。 ブーケには酸味の有るワイルド・チェリー。 森の中に一部だけ陽が差し込む草叢が有って、其処に紫色の花と一緒に此のチェリーが自生して居ると云うイメージが湧く。 相当に酸味が有る液体なのだが、ベリー以外に李(すもも)やプラムの果実感がフレッシュネスを齎して居る。 亦、タンニン粒が細かいので、余計に酸味を感じるのだろう。 底辺にはブラック系の果実が休んで居り、時間が経つと其れが少しづつ上に昇って来る感じがする。 2008年と云うヴィンテージの傾向なのかも知れない。 ミネラル感は強くは無い物の、確かに感じさせられるし、僅かに甘さの中に香ばしさが有るのは、何処から来るんだろう。

今日のワイン 其の7322012/06/04 21:17:56

ヴィニ・ヴィティ・ヴィンチ ブルゴーニュ・グラン・オルディネール マグナム
VINI VITI VINCI / BOURGOGNE GRAND ORDINAIRE 2010 MAGNUM

今日のワイン 其の732
渦も6周年を迎えて、恒例のBBQが行われた。 其の際に小生が用意したのが、此のVVVのマグナムボトル。 当然、エチケットが話題に為る様にと選んだ。 云う迄も無く、「 Veni vidi vici 」は、カエサルの「来た、見た、勝った」だが、此処はブルゴーニュ北方のアヴァロンに有るワイナリーだ。
如何にもなノンフィルター様の霧が掛かったルビーカラーは、やや暗い。 ブーケは笑っちゃう位にビオで、「あの香り」がビンビン。 シニアワインエキスパートのCさんと顔を見合わせて笑って仕舞った。 味わいは酸味がたっぷり以上、と云うか酸っぱい。 此のエチケットの様なシーンに出会すと、そんなんを味わう羽目に為るのかも知れない(笑)。 でも、此れってピノじゃないよね? エチケットにも記載が無かったのだが、ガメイらしい。 うーん、Cさんに「ドサージュしちゃおうか?」と問うと、「アッサンブラージュも」と笑われる。 はは、勿論、冗談ですが… そんなマグナムだが、海辺でのBBQなら問題無く売り切れました。