湯河原3題2010/06/13 17:06:24

<吃驚>
めじろの懇親旅行。 初回の頃は午前1時にタクシーを呼んで、街のラーメン屋さんに出掛けたものだが、最近では年寄は比較的早く寝かせて貰える。 今回も小生が布団に潜り込んだのは、23時前。 前夜は寝た記憶が無いので、あっと云う間に、XXさんの寝言やYYさんの御腹から聞こえる鼾もものかわ、普段よりも熟睡、有り難や!
何時もの時刻、4時半に目が覚めたのは宮仕えの性か… 早速、風呂に向かう。 こんな早朝なのに、スリッパが一足。 脱衣場から扉越しに湯船を見て、凍り付いた! 俯せの男性が沈んで居る!! 0.3秒の間に百もの事を考えた。

・あ、第一発見者だ…事情聴取されるんだろうな。
・早起きにも尤もらしい理由が必要かな。
・逃げちゃおうかな… でも、犯人だと思われるよな。
・もう、今日は渦の営業時間内に帰れないな。
・来年は別の旅館を探さないとな。

と、死体の手が動いた。 なんと、湯船に潜って頭髪を濯いで居る様な仕草だ。 あー、なんて人騒がせなのだろう。 まぁ、こんな時刻に風呂に来る客が居るとは思わなかったのだろうが、此方がショック死する処だった。 (当然、フォトは無い)
そんな風呂から望む、山の端から昇る朝日が雲間にとても美しかったけど…


<壮観>
其の朝日に誘われる様に散歩に出た。 風呂後の化粧に時間が掛ったとは云え、未だ6時前だ。 右と左方面は以前に歩いて居るので、この朝は「上」に向かった。 このホテルは「川堰苑(かわせぎえん)」と云う別称が有るのだが、裏手の鬱蒼とした林には、せせらぎが流れて居る。 林道を少し登ると人工的な流水路に為って居るので、面白味は無いが、温泉の配湯装置等、小生が見た事も無い設備が有り、此方は興味深い。

湯河原3題-1

急勾配の林道を更に行くと、東の眺望が開け、真鶴半島が光る相模灘の向こうに横たわる眺めは中々だ。 この付近の蜜柑畑で作業する方の目を楽しませて居るのだろう。


<萌え>
ホテルの前で恒例の記念写真を撮って、楽しかっためじろの懇親旅行も解散。
前年同様にカボさんの車の御世話に為ると決めて、助手席に潜り込む。 御仕事の忙しい FILE さんとは湯河原の駅で泣く々別れて、カボさんと二人、海沿いの国道を東に向かう。 道沿には柑橘類の販売店が有るのだが、江の浦辺りの御店の駐車場に入る。 御土産を物色した後にジューススタンドに立ち寄ると、高校生と思しき御嬢さん。 メニューに有る飲物の質問を幾つかした後に、「季節のみかん生ジュース」(315円)を御願いする。 カウンター前のスツールに二人で座ると、彼女は隣の販売所から形の不揃いな(だからジュース用)オレンジを沢山抱えて来た。 丁寧に其等を半分にカットすると、細~い腕にウンと力を込めて搾汁機のレバーを押し下げる。 手伝って挙げようかと思う程に大変そうだ。 聞けば「週末だけ働いて居る」そうで、「大変だね」、「大変です…」、「人が並んだりしたら、もっと大変だよね」、「ハイ、『凄く』大変です…」。 この『凄く』の云い方がとても可愛く、実感が籠って居て、カボさんと二人で「かっわいいィ~」と萌えて仕舞いました。

湯河原3題-2

搾った果汁を濾して、氷を加えて、シェイカーで交ぜて…と、矢鱈、手間を掛けて造って呉れた。 美しい色をしたジュースは、生涯最高の味わい。 「彼女が秋葉原でメイドのコスチュームでこのジュースを造れば、1200円でも行けます。」と、断言するカボさん。 車に戻ってからも前述の会話を二人で何度も繰り返す、オジサン二人でした。 駐車場を出る時に微笑んで呉れたのは、忙しい彼女では無くて、御母さん(屹度)でしたけど。

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