今日の渦 其の312 ― 2010/06/13 02:02:00
中国訛の英語とシングリッシュで聊かの頭痛を抱える夜の御付き合いも、ウェルカム・ドリンクと云う事で、そろそろ御開きに… そんなタイミングに渦で知己を得た、ワインエキスパートのCさんからメールを頂戴して、渦で落ち合う事に為る。 御待たせしては為るまいぞと、東京駅へ急ぐと普段の心掛が奏功して、通勤快速が待って居て呉れた。 更に藤沢駅では小田急線のダイヤ乱れが寧ろ幸いして、間に合わない筈の電車に飛び乗る。 渦の常連さんのEちゃんにもバッタリ。 でも、彼女は渦にドロップインせず、でした。

効率良く遣って来たとは云え、充分に御待たせして仕舞ったが、Cさんはロックスオフに寄って、1本調達して来て下さった。 少し変わったシールキャップ(シールの上からソムリエナイフを突き立てて仕舞うのが正解みたい)を持ったボトルは、シャトーヌフ・デュ・パプ。 こんなローヌも有るんだ…と云う珠玉の1本。 流石!

直ぐにチャーシュウの3種盛が出て来る。 到着時刻を知らせて有ったので、Cさんがオーダーを入れて置いて呉れたと云う手廻しの良さ。 このハーブローストポークの胡椒がこのワインにピッタリだ。
Cさんは勿論、らぁめんを召し上がったが、小生の御腹には余裕が無くて、ラスト・オーダーにも応えられず。 芳実オーナーが「別なワインも用意したんですよ」と仰る。 伺えば、何時も同じワインでは、常連さんは面白く無いだろうから、とロックスオフと協議して呉れたとか。 嬉しいねぇ… この夜はもう随分飲んで居たのだが、Cさんと「開けちゃおうか!」で合意。 其の1本は、「右岸っぽいテイストの左岸」とCさんが評するマルメゾン。 シールに見覚えの有る「5本の矢」が描かれて居る様に、Rothschild 系の資本の様だ。 此方も中々凝った造りのワインで、メルローをCSが追っ掛けて来る楽しいイメージで、旨い。
閉店後も粘着して、渦のクロージングの足を思いっ切り引張る。 ヤバイ時刻に為って、ゴメン、ゴメンと腰を上げる。 実は翌日は、最近は滅多に無い休日出勤。 其れも江東区に7時30分集合。 どうして、そんな日が「湯河原行」に重なるんだろう? え? 心掛っすか?? 寝たんだか寝て無いんだか判然としないが、結構な宿酔(渦前に随分飲んでたし)。 薬局が開くのを待って、二日酔対策のドリンクを買いに出る。 何か御腹に入れた方が良さそうなので、立喰蕎麦の暖簾を潜った。 350円の掻揚そば…って、安いよね? オニオンの掻揚は、意外にちゃんと灰汁抜きして有ったのだが、油が凄いので、半分にして置く。 びっくりなのは、蕎麦其物。 正直、こんな不味い蕎麦は生まれて初めてかも(笑)。 ビニールヌードルみたい(笑)だ… スープは醤油とハイミーかな。 いや、吃驚。 でも、御蔭様で宿酔は解消!
今日のめじろ 其の533 第6回 湯河原懇親旅行 ― 2010/06/13 15:28:25
土曜日の仕事… ビニールヌードルの立喰蕎麦と二日酔対策のドリンクだけを昼喰として、只管、作業を督励。 スタッフの頑張りも有って、当初の予定よりは早く完了。 普段なら片付を手伝う(当たり前ですが)し、「一杯遣って行こう」なのだが、この日だけはドネーションで誤魔化して、逃げる様に飛び出す。 何だか、連日連夜、駅に向かって走って居る様な気がするが、痛風の調子が良い証だ。
1分でも早くと、「こだま」に乗り小田原で東海道線に乗り換えて、湯河原へ。 タクシーを飛ばしたら、宴の15分前と云うタイミングに滑り込めた。 会長が料理で気に入ったこの旅館で行う年に一度の懇親会も、数えて6回目だ。 社長挨拶の後、御所様の乾杯音頭、発声の「めじろ!」に皆が唱和。 この喰事はR店長の祝宴も兼ねて居り、大いな盛り上がりは、恒例のカラオケに引き継がれる。
実は6回目にして、初めてのサプライズが最後に用意されて居た。 其れは、デザートのラーメン。
1分でも早くと、「こだま」に乗り小田原で東海道線に乗り換えて、湯河原へ。 タクシーを飛ばしたら、宴の15分前と云うタイミングに滑り込めた。 会長が料理で気に入ったこの旅館で行う年に一度の懇親会も、数えて6回目だ。 社長挨拶の後、御所様の乾杯音頭、発声の「めじろ!」に皆が唱和。 この喰事はR店長の祝宴も兼ねて居り、大いな盛り上がりは、恒例のカラオケに引き継がれる。
実は6回目にして、初めてのサプライズが最後に用意されて居た。 其れは、デザートのラーメン。

会長が腕を揮った、煮凍をスープに見立てた作品のトップには、ツナと西瓜…って、この組み合わせからして、吃驚だが、喰べ進むと、ピーチやパイナップル、蜜柑等のフルーツが潜んで居る。 仄かに柚子の香りもして居る様だが、どうして煮凍とフルーツのテイストがマッチするのかが、摩訶不思議だ。 このライトでサクサク感の有る麺は、一度、揚げて有るそうで、其れがこの喰感の秘密らしい。 皆が黙々と或いは驚嘆の声を上げ乍、頂く。 此れは本当に素晴らしいサプライズ。

実は、この作品は以前に代々木でフルートグラスで造った事が有り、其のフォトは平成20年のめじろの年賀状に為って居る。
湯河原3題 ― 2010/06/13 17:06:24
<吃驚>
めじろの懇親旅行。 初回の頃は午前1時にタクシーを呼んで、街のラーメン屋さんに出掛けたものだが、最近では年寄は比較的早く寝かせて貰える。 今回も小生が布団に潜り込んだのは、23時前。 前夜は寝た記憶が無いので、あっと云う間に、XXさんの寝言やYYさんの御腹から聞こえる鼾もものかわ、普段よりも熟睡、有り難や!
何時もの時刻、4時半に目が覚めたのは宮仕えの性か… 早速、風呂に向かう。 こんな早朝なのに、スリッパが一足。 脱衣場から扉越しに湯船を見て、凍り付いた! 俯せの男性が沈んで居る!! 0.3秒の間に百もの事を考えた。
・あ、第一発見者だ…事情聴取されるんだろうな。
・早起きにも尤もらしい理由が必要かな。
・逃げちゃおうかな… でも、犯人だと思われるよな。
・もう、今日は渦の営業時間内に帰れないな。
・来年は別の旅館を探さないとな。
と、死体の手が動いた。 なんと、湯船に潜って頭髪を濯いで居る様な仕草だ。 あー、なんて人騒がせなのだろう。 まぁ、こんな時刻に風呂に来る客が居るとは思わなかったのだろうが、此方がショック死する処だった。 (当然、フォトは無い)
そんな風呂から望む、山の端から昇る朝日が雲間にとても美しかったけど…
<壮観>
其の朝日に誘われる様に散歩に出た。 風呂後の化粧に時間が掛ったとは云え、未だ6時前だ。 右と左方面は以前に歩いて居るので、この朝は「上」に向かった。 このホテルは「川堰苑(かわせぎえん)」と云う別称が有るのだが、裏手の鬱蒼とした林には、せせらぎが流れて居る。 林道を少し登ると人工的な流水路に為って居るので、面白味は無いが、温泉の配湯装置等、小生が見た事も無い設備が有り、此方は興味深い。
めじろの懇親旅行。 初回の頃は午前1時にタクシーを呼んで、街のラーメン屋さんに出掛けたものだが、最近では年寄は比較的早く寝かせて貰える。 今回も小生が布団に潜り込んだのは、23時前。 前夜は寝た記憶が無いので、あっと云う間に、XXさんの寝言やYYさんの御腹から聞こえる鼾もものかわ、普段よりも熟睡、有り難や!
何時もの時刻、4時半に目が覚めたのは宮仕えの性か… 早速、風呂に向かう。 こんな早朝なのに、スリッパが一足。 脱衣場から扉越しに湯船を見て、凍り付いた! 俯せの男性が沈んで居る!! 0.3秒の間に百もの事を考えた。
・あ、第一発見者だ…事情聴取されるんだろうな。
・早起きにも尤もらしい理由が必要かな。
・逃げちゃおうかな… でも、犯人だと思われるよな。
・もう、今日は渦の営業時間内に帰れないな。
・来年は別の旅館を探さないとな。
と、死体の手が動いた。 なんと、湯船に潜って頭髪を濯いで居る様な仕草だ。 あー、なんて人騒がせなのだろう。 まぁ、こんな時刻に風呂に来る客が居るとは思わなかったのだろうが、此方がショック死する処だった。 (当然、フォトは無い)
そんな風呂から望む、山の端から昇る朝日が雲間にとても美しかったけど…
<壮観>
其の朝日に誘われる様に散歩に出た。 風呂後の化粧に時間が掛ったとは云え、未だ6時前だ。 右と左方面は以前に歩いて居るので、この朝は「上」に向かった。 このホテルは「川堰苑(かわせぎえん)」と云う別称が有るのだが、裏手の鬱蒼とした林には、せせらぎが流れて居る。 林道を少し登ると人工的な流水路に為って居るので、面白味は無いが、温泉の配湯装置等、小生が見た事も無い設備が有り、此方は興味深い。

急勾配の林道を更に行くと、東の眺望が開け、真鶴半島が光る相模灘の向こうに横たわる眺めは中々だ。 この付近の蜜柑畑で作業する方の目を楽しませて居るのだろう。
<萌え>
ホテルの前で恒例の記念写真を撮って、楽しかっためじろの懇親旅行も解散。
前年同様にカボさんの車の御世話に為ると決めて、助手席に潜り込む。 御仕事の忙しい FILE さんとは湯河原の駅で泣く々別れて、カボさんと二人、海沿いの国道を東に向かう。 道沿には柑橘類の販売店が有るのだが、江の浦辺りの御店の駐車場に入る。 御土産を物色した後にジューススタンドに立ち寄ると、高校生と思しき御嬢さん。 メニューに有る飲物の質問を幾つかした後に、「季節のみかん生ジュース」(315円)を御願いする。 カウンター前のスツールに二人で座ると、彼女は隣の販売所から形の不揃いな(だからジュース用)オレンジを沢山抱えて来た。 丁寧に其等を半分にカットすると、細~い腕にウンと力を込めて搾汁機のレバーを押し下げる。 手伝って挙げようかと思う程に大変そうだ。 聞けば「週末だけ働いて居る」そうで、「大変だね」、「大変です…」、「人が並んだりしたら、もっと大変だよね」、「ハイ、『凄く』大変です…」。 この『凄く』の云い方がとても可愛く、実感が籠って居て、カボさんと二人で「かっわいいィ~」と萌えて仕舞いました。

搾った果汁を濾して、氷を加えて、シェイカーで交ぜて…と、矢鱈、手間を掛けて造って呉れた。 美しい色をしたジュースは、生涯最高の味わい。 「彼女が秋葉原でメイドのコスチュームでこのジュースを造れば、1200円でも行けます。」と、断言するカボさん。 車に戻ってからも前述の会話を二人で何度も繰り返す、オジサン二人でした。 駐車場を出る時に微笑んで呉れたのは、忙しい彼女では無くて、御母さん(屹度)でしたけど。