Collection of Essays by Claris Two

アルコールを飲まないのであれば、そんなに粘着は出来ないだろう。　そう考えて、一端帰宅して一風呂浴びた。　この日は３１度迄暑くなり、汗も相当掻いたので、サッパリしようと云う訳だ。　すると、渦の常連さんから新たに常備するワインの試飲をするとのメールが入る。　だから、飲めないっちゅうの！　日頃の意趣返しに意地悪されそうだったので、行くのを止めようかとも思ったのだが、「Ｎ子ちゃんが待って居ます」と書き添えて有ったので、嘘とも知らず？にいそいそと出掛ける。　どうせ飲まないのだからと、久し振りにハンドルを握る。　渦はコインパーキングが近いので、車で行くには便が良い。
相変わらずの盛況だが、２１時を過ぎてもカウンターには常連さんが沢山。　皆さんが席を詰めて、カウンターの端に小生のスペースを作って下さる。　有り難いやら、申し訳無いやらだ。

芳実オーナーが、「アレですか？」と悪戯っぽく笑う。　そう、ノンアルコールのビール飲料だ。　缶では無くて、瓶。　此なら趣も有る？　ワインや焼酎を楽しんで居る皆さんのムードに素面の小生が水を差さない様にしないと、と多少は気を遣う。

何時もと同じ様に、チャーシュウの３種盛を御願いする。　このチャーシュウと一緒に頂くと、ビール飲料も悪くないかも知れないが、やっぱり、冷えて居る内に、気が抜けない内に、は鉄則だ。　残念乍、宮崎地頭鶏は売り切れて仕舞って居たので、焼きコロッケを御願いした。　ホクホクのコロッケを揚げないで、チーズと一緒にベイクするのが特徴の珍しい逸品。　ミニトマトを抜いて下さったので、見て呉れが少し寂しい。　最近は冷製トマトでも喰べる小生なので、次回からミニトマトは復帰して頂こうかな。　ビール飲料をもう１本空にしたが、炭酸飲料なので御腹は膨れる。　プリン体の事を考慮しても、１本で止めて置くのが、正解だろう。

扨、主麺は何にしよう…　不図、思い付いて芳実オーナーに伺って見た。　「ＺＡＲＵ出来る？」　コンマ何秒か逡巡して、「出来ます！」。　其後、「作り方、覚えて居るかなぁ…」と呟く。　でも、あの和風のつけ汁も、細麺の喰感も、見事に再現されて居た。　山葵、白胡麻、其れに薬味の葱と直喰にも打って付けだが、勿論、蕎麦汁風味のつけ汁に浸すと超美味い。　そうそう、この夜は此が頂きたかった。　御腹の余裕と気分の求めに最適な作品。　此から暑く為るし、再びメニューに載る日も近いだろう。
アルコールを飲んだ時よりも、時間がゆったりと流れる。　少し遅目に伺って、既に好調の皆さんと一緒に２時間粘着で、酔払を車で送り届ける。　そんな１ヶ月の始まりかも知れない（笑）。
小生は少しも関心が無いのだが、サッカーの日本戦が有る夜は御客様も来られないかもねぇ。