撮って見た 其の32 (薬王寺)2011/04/30 02:02:00

御天気に誘われて、海蔵寺からもうひとつ欲張って、薬王寺へ向かう。
大きくは無い御寺だが、佇まいが侘び。

撮って見た 其の32 (薬王寺)-01
参道脇で見付けた。
勿論、染井吉野。 胴吹で咲いたのだが、2種類の木蔦(右は西洋木蔦かも)の葉に挟まれて、「何の花?」状態。
尚、「蔦(夏蔦)」と「木蔦(冬蔦)」は、目すら違う。
優しく撮れた写真は結構気に入って居る。 親子3代をイメージさせるのだが…

撮って見た 其の32 (薬王寺)-02
この時期に未だ蕾も有る紅梅なんだから、摩耶紅梅だろう。
此れも参道の1本。 梅や桜は同定が難しい。

撮って見た 其の32 (薬王寺)-03
羽黒毛蝿(ハグロケバエ)。
花粉で出来た足跡から横歩きしたのが良く判る。 コイツは虻では無くて、蝿。
蜂と虻の区別は易しいが、虻は蝿の仲間なので、両者の区別は難しい。
次回はマクロで撮るぞ。

撮って見た 其の32 (薬王寺)-04
白磁の質感。 傾き掛けた陽光に輝く馬酔木。

撮って見た 其の32 (薬王寺)-05
小さな花海棠の樹が有った。 海蔵寺同様、開花直前。
バックに光暈を見付けたので、定番の作画で…

撮って見た 其の32 (薬王寺)-06
瘡王(クサノオウ)。
御寺を出た処で足が止まった。 最近、余り目にしない花が其処に咲いて居た。
「折ったり、触ったりするな」の大きな菜の花だと子供の頃は覚えて居たが、実はケシ科の毒草。 薬と毒は背中合わせだが、毒性が強い場合は薬効も副作用を充分に考慮しなくては為らない。 そんな代表植物が此れだ。 「瘡王」の名は、皮膚病の瘡(クサ:丹毒)の治療薬で有る事から。(薬草の王様で、「草王」と云う説も有る) フォトでは大分手加減して現像したが、確かに濃い黄色は毒々しくも見える。 有毒の草液も黄色いので、「草黄」が名前の由来と云う説も有る。
敬愛する牧野富太郎先生は、クサノオウ属にはこの1種だけを分類されて居る。 一方で、山吹草をクサノオウ属に分類すべきと云う意見は多い。 (牧野先生は、ヤマブキソウ属を提案されて居る) 余談だが、木本の山吹はバラ科。

コメント

トラックバック