撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )2011/04/14 01:01:00

前回に続いて、卯月直前の野草を中心に…

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-01
あ、人が… なぁんだ、ローアングルでカメラを構えていらっしゃる(苦笑)。
凄い根性のオバサマ… 勝てませんです、ハイ。 小生もバリアングル液晶のデジカメは欲しいと思うけれどね。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-2
もう一度、関東蒲公英(カントウタンポポ)。
和の風情を感じ…られるかな?

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-03
鶯神楽(ウグイスカグラ)。 御星様や人手に見えるよねぇ。
この実は甘いのだが、鴬が啄ばむ姿が神楽を踊って居る様に見える。 此れが名前の由来と云うが、「鴬隠れ」が変訛したとも云われて居る。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-04
紫華鬘(ムラサキケマン)。
何処にでも居るのに、結構な毒草。 プロトピンだから、やばいアルカロイド、かも。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-05
馬酔木(アセビ)。
有名な有毒樹(グラヤノトキシンI)。 動物が喰べ無いので、妙に繁殖したりする。
赤い花を付けるのは、園芸品種の曙馬酔木(アケボノアセビ)。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-06
日陰石楠花(ヒカゲシャクナゲ)。
日陰躑躅と呼ばれる事も有るが、石楠花。
名前の通り、余り陽の当らない場所を好む。 僅かにイエロー掛ったクリーム色がとても好きな花。 丹沢に多く自生するが、中々辿り着けない。
フォトは日陰の気分が出る様に撮った。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-07
水山葵(沢山葵)の花。 此れは知って居る人は少ないだろう。
山葵の葉は「葵」に似て居るので、この漢字を使う様に為った。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-08
猩々袴(ショウジョウバカマ)。 水山葵の近くに有った様に、湿った地面を好む。
変わった名前だが、花を赤い顔に、葉を袴に見立てての命名。 猩々は類人猿の事だが、中国の想像上の酒好きの猿を由来にして、「酒好き」を指す事も有る。 小生も其の一種に該当。 この花を「雪割草」と呼ぶのは、賛成出来ない。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-09
立坪菫。 湘南では何処でも観られる最もポピュラーな菫。
水山葵と猩々袴が咲く、細流(せせらぎ)を背景に撮ったのだが、日陰と云う事も有って、水面(みなも)の様子が判ら無いな。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-10
蔓鹿子草(ツルカノコソウ)。 此れも水辺で撮った。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-11
蔓鹿子草のアップ。 「鹿子模様」がとても良く判る。
ノイローゼやヒステリーの薬草に為る「鹿子草」は、遁と見掛けなく為ったなぁ。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-12
春蘭。
好きな花なので、別株をもう1枚。
下の花に有る丸い傷が目に見えるので、プチ恐竜の母子の様に思える。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-13
木五倍子…のリング(笑)。
果実を御歯黒染料の五倍子(ふし)の代用として使ったので、この名が有る。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-14
木五倍子のアップ。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-15
竜田草。 深紅色の葉とのコントラストが特徴的だ。
敬愛する牧野富太郎先生のエッセーに依ると、日露戦争の折、軍艦竜田の乗組員が黄河流域から持ち帰ったので、この名が有るとの事。 可憐な花で、軍人さんでも持ち帰りたく為る、そんな早春花。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-16
姫立金花(ヒメリュウキンカ)。
キラキラの花弁(萼花弁)が8枚のキンポウゲ科。 立金花と似て居るので、この名前が付いて居るが、リュウキンカ属では無くキンポウゲ(ラヌンクルス)属。(結構、間違った記述を見掛ける)
堅香子(片栗)と同じく、スプリング・エフェメラルのひとつ。

撮って見た 其の26 (春の草花 Ⅲ )-17
2種類の雪割草。
鉢植えをじっと見て居ると自生地を訪ねたく為るが、小生の脚力、腰力では難しそうだな。