西尾中華そば 其の1942011/04/15 01:01:00

一番電車は節電で暖房を切って居るので寒かったのだが、日中は20度を超える陽気と為った。

西尾中華そば 其の194-1
旧染井村の西福寺前の道は、短いが桜並木の穴場。 西尾さんの処へ伺う前に一寸歩いて見た。

鶴と菊の合わせ醤(びしお)の中華そばを頂く心算で伺ったのだが、前夜の限定が未だ1喰だけ残って居ると仰る。 日頃の行いが天に認められた(訳無い)のだろう。 有り難く頂戴する事に。
西尾中華そば 其の194-2
作品名は、「鯵なめ味噌中華」。 20喰だったので、皆さんが諦めた見たいで、「超」が付く方々が開店時刻に突入された後は、2喰残ったとの事。 骨煎餅が払底し、鯵頭で取った出汁では無いので…と、100円引の800円。 如何にも西尾さんらしい、実直さに頬が緩む。 味噌は3月から何かで使おうと寝かせて居た物だそうで、普段の味噌とは違うらしい。 「なめろう」のやや濃いテイストを考慮して、「気持薄目」に仕立てた味噌スープは極めて美味。 寒い時期から頂いて来た、西尾さんの味噌シリーズで培われた味わいが程良く、そして充分なインパクトで遣って来る。
「なめろう」は、西尾さんの十八番のひとつ。 茄子でも造って仕舞うが、元々は魚、其れも漁師料理のひとつだ。 酒や味噌、生姜で整えるので、味噌スープとは元々相性が良い見たいだ。 其れにしても、この「なめろう」には良い味付が施されて居る。 釣鯵でとても良い素材だったと仰るが、素材の良さが活き無くてはどうしようも無い。 前夜よりは少し濃い味に為って居たのかも知れないが、其れは寧ろプラスに働いたろう。 少しの辛味や葱味、生姜味とのマッチングも良くて、う~ん、美味。 刻みチャーシュウは味噌スープに合うし、久留米の中細麺とのコンビネイションも上々だ。 尚、麺は翌日辺りから変更に為る、とか。
「なめろう」は、美味しくて「皿迄舐めた」のが語源だそうだが、丼を舐めたい気分の一杯。 いや、ラッキーにも諦めて居た一杯を頂けて、大満足でした。

らーめん美学屋@木場 7回目2011/04/15 23:23:00

少しフライングしたのに、「トナリ」は十数名が列を為す。 何処からとも無く、飛んで来る桜の花弁と花粉… 今年の花粉は執拗い。

らーめん美学屋@木場 7回目-1
この雀が嘴で桜の花柄をチョン切る。 ヒヨドリやメジロは器用に吸蜜するが、雀は其れが出来ないので、千切って花床を舐めて居るそうだが、何か残酷な仕草だ。

らーめん美学屋@木場 7回目-2

らーめん美学屋@木場 7回目-3
で、もう少し足を延ばして、美学屋さんへ。 決めて居たのは「梅塩つけ麺」。 スープのカラーは醤油にも見える程だが、真ん中に大きな梅干が鎮座。 大きくてブヨっとした甘酸っぱいタイプの物だが、良い香りがする。 塩スープの湯気に絡むと期待が膨らむ。 スープ自体はノーマルな塩つけ麺と同じなのでは無いかな。 「塩らしさ」と「らしく無さ」のバランスが良い。 魚介風味の出具合も丁度良いし、メンマやカットチャーシュウも弁えた味付けで、上手に纏まって居る。 其処に梅を解して、梅肉を溶かすと塩とのコンビネイションが良い塩梅だ。 斯くも梅と塩は古来より、良い組み合わせとされて居る。
麺は加水率が高く、鹹水の薄いプリプリなタイプで、直喰すると少し物足りない喰感だ。 まぁ、直喰する方がどうかして居るのだが… だが、スープに浸すとこのキャラが活きる。 個性的なスープを良く引き立てて呉れるのだ。 もう少し絡みが良いとベターなのだが、プリプリタイプは其れが苦手な様だ。