F1 2011年 スペインGP 決勝2011/05/22 23:23:26

前回同様、レッドブルが速過ぎて… セバスチャンは KERS に問題が有って、PPをマークに明け渡した。 悔しくて、本当はもう一回アタックしたかったのだろうが、然すれば、マークも出る… 意味の無いタイヤの消耗を避ける決断は、当然過ぎるのだが… セバスチャンの悔しさは、ファイナルでプラスに働くのだろうか? …もう、其位しか興味が湧かないレースに為って仕舞った。 一方、各チームともタイヤ温存の戦略が優先されて、何だか締まりの無いクオリファイに感じられたのは小生だけでは無かった様だ。 其れも2番手争いの様相なら尚更だ。 責めて、地元の声援で4番手のポジションを得たフェルナンドが、ポディウムに立てるかどうかに注目して観よう。

カタルーニャは、日曜日も快晴だ。 す、凄い、声援にはマジックパワーが有るのだろう。 セバスチャンのスリップを使い、KERS を使い、絶妙なコース取りで1コーナー迄の長い距離を利したのはフェルナンド。 セバスチャンとマークを従えて、オープニングラップを飾る。 場内は割れんばかりの大声援。 上位4台はほぼ等間隔で繋がり、セバスチャンはコンマ6~8の位置で、フェルナンドに喰い下がる。
10周目に早くもセバスチャンが1回目のPI 。 ジェンソンの後ろに戻って、即、彼の前に出る。 フェルナンドも透かさず翌周に入って、セバスチャンの前で戻れた。 此れは上手く行った。 1回目のタイヤ交換を終えて順位が変わったのは、ルイスとマーク。 19周目、再びセバスチャンからPI 。 新品のオプションタイヤを履いて、上手いトラックポジションに戻る。 フェルナンドも続いて入るが、空いた場所に戻って居たセバスチャンのペースが速く、間に合わない。 更に背後にはマークが迫って来る。
「飛ばして居るルイスを追え」と発破を掛けられたセバスチャン、見事に応えて27秒台のファステスト。 24周目にルイスが入って…フェルナンドの前、即ち2番手の位置に戻る。 30周目、今度はフェルナンドとマークが同時に先にPI 。危うい様子だったが、ギリでフェルナンドが前に残る。 マークは遅いフェルナンドより先に入りたかったのだろうが、そうはさせじと、フェラーリもフェルナンドにPI を命じたと云う事だろう。 二人ともプライムに履き替えたのだが、この新しいハードタイヤは中々難解だ。 フェルナンドはペースが上がらず、マークの追撃に防戦一方。 しかし、彼のブロックは上手いなぁ。 マークはモタモタして居ると、3ストッパーのジェンソンに遣られて仕舞う。 ジェンソンには「漁夫の利を得よう」とラジオ飛ぶ。 案の定、36周目にオプションタイヤのジェンソンが、マークを更にフェルナンドを抜いて、3番手に上がる。 フェルナンドだが、40周目に最後のPIしてから生彩が無かった。 オプションタイヤを26周保たせると云う戦略はどうなんだろう? 前のプライムでは10周しか走ってなかったよねぇ。
この間、35周目にセバスチャンがPI 。 翌周にルイスも入る。 まぁ、この二人は別次元を走行中だ。 セバスチャンとルイスのギャップは詰まる様で詰まらない。 だが、セバスチャンには「KERS を使うな」の指示。 ルイスには「奴は KERS 使えないゼ」と知らせが飛ぶ。 48周目、セバスチャンが最後のPI 。 ルイスには、「Definitely STAY OUT」の指示。 49周目にルイスが入るが、セバスチャンの前には出られない。 セバスチャンには「KERS 回復」のラジオが飛ぶ。 恐らくはオーバーヒートが解消したのだろう。 ルイスは26秒台のファステストで、セバスチャンを追い始める。 さぁ、ギャップが1秒、DRS圏内だ。 レッドブルのラジオは「引き離せ!」だが、そう云われてもねぇ、ルイスも速い。 其れにセバスチャンの KERS は、再び使えない状況の様だ。

F1 2011年 スペインGP 決勝
其れでも、高度なレベルの争いを制したのは、セバスチャン。 何とか、DRS+KERS を使うルイスの猛追を凌いだ。 コーナーでの速さが、ルイスに遣られなかった大きな要因だろう。
小生の予想に反して、ルイスの御蔭で見応えの有る、1・2位争いだった。 でも、其れ以降は、観るべきものは… あ、3ストップで3位のジェンソンが居る…か。 此れは彼のジェントルドライビングの賜物だろう。

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