箱根湿生花園2013/05/18 20:37:11

独特な植物園。 名前の通り、水辺の植物を中心にした花揃を四季を通じて楽しめる。 700円もの入園料が掛かるだけに、メンテナンスも行き届いて居る。 だが、小生には「管理され過ぎ」の印象が強く、やや白けた気分に為る事も少なく無い。 路傍の野草にさえ充分な気が配られて居て、花名を示すボードが掲げて有る。 華奢な野草を失わせない為の努力は大いに評価するので、年に一度位は覗きに伺うが、平日に伺っても賑わって居る。 此の日、飯田商店のつけ麺に舌鼓を打った後、此処へ足を延ばしたのには理由が有る。 「駒草」が咲いて居るとの話を伺ったのだ。 勿論、自生して居る筈は無く、園が丹精した物だが、其れにしても小生は「生(なま)の」駒草は見た事が無かったのだ。 「高山植物の女王」と呼ばれる此の花は、小生の軟弱な足腰では辿り着けない様な山に生える。 尤も、自生地は乱採で壊滅した様で、現在知られて居る繁殖地は全て人の手に依って復元された場所だと聞いて居る。(屹度、秘密の自生地は有るのだろうが) 其の努力には頭が下がるが、高山の駒草でさえ手付かずの自生では無いのなら、箱根湿生花園で見ても同じ事だ(異論百出だろうなぁ(笑))と山には行けない自分に云い聞かせて、馳せ参じた。 小生が知らなかっただけで、箱根湿生花園では何年も前から駒草の繁殖を手掛けて来た様で、実績充分と云う事らしい。 駒草の花季は7~8月だが、涼しいとは云え仙石原では此の時期に開花する。

箱根湿生花園-1
馬面(ウマヅラ)故に駒草と名付けたのは、我が敬愛する牧野富太郎先生。 …確かに。

箱根湿生花園-2
綺麗な色だ…

箱根湿生花園-3
駒草に白花が有るなんて知らなかったが、とても珍しいそうだ。

フェイクだなんて云う心算は無い。 どんな形でも実花を拝めて満足した。


駒草よりももっとハードルが高そうな花が此れ、「ヒマラヤの青い芥子」。
箱根湿生花園-4
オイオイ、こんなのが箱根で咲くのかいな。 昔の同僚が此の花を見る為に訓練を重ねて遂に写真に収めて帰って来た時の事を良く覚えて居る。 其れとは違う種類だとは思うが、50キロの道のりを車で楽して遣って来た小生の目の前には、確かにブルーポピー。 嘘でしょう… 凄いな、どんな技で咲かせるんだろうと汗を掻き乍思った。 メコノプシス・グランディスに見えるが、ボードの学名と違うし、ちゃんと調べて居ないので、好い加減な事は書かない様にしよう。

箱根湿生花園-5
風鈴苧環。 でも、小生の知って居る花とは違うし、学名も知らない。 …にしても、可愛い。

箱根湿生花園-6
蓮華躑躅。 美しい色だ…

3時間の滞在予定時間で20%も見られなかった。 他にも興味深い花は色々と有ったが、此れ位で。 此処は謎解きの面白さは薄い。 全ては名札付きで、有難い事なのだが…

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