今日のワイン 其の6012011/05/23 14:56:05

イル・カルボナイオーネ ポデーレ・ポッジョ・スカレッティ・IGTトスカーナ
IL Carbonaione 2005 Poggio Scalette

今日のワイン 其の601-1
ユウタと飲んだ2本目。 サンジョヴェーゼ・グロッソと思ったのだが、適切なブルネロがヒットしなくて、御店の方と相談してセレクト。 矢張トスカンだが、ヴィットリオ・フィオーレ。 彼のスカレッティだから、間違い無い畑だと信じて見た。 サンジョヴェーゼのヴァラエタル(オーク樽は使って居るが)。 改訂された新しい法律に基づいて、キャンティとしての出荷も可能だと思うのだが、今でもIGTで出荷して居る。 有名人だけ有って、情報は沢山ヒットする。 一番は「サンジョヴェーゼ・ディ・ラモーレ」かな。 フィロキセラ禍の後、最初に植えられたサンジョヴェーゼのクローンって、話だ。 当然の高評価で、「ワインスペクテーター91点」、「ワインアドヴォケイト91点」、「ガンベロロッソ 2009のトレビッキエーリ」等が挙がる。

今日のワイン 其の601-2
紫がたっぷり含まれる濃いルビーカラーは、妙に年増の色香を感じる。 あ、御店のライティングの所為に違いない(笑)。 ブーケには可也若い印象の黒系のチェリー、少しスモーキーな印象に加えて、スパイシーな予感… 口にすると、流石に出来が宜しいとの片鱗は感じ取れるのだが、硬い。 先に抜栓して、デキャンターに移して置いて貰うべきだっと反省。 (後刻にネットで知ったのだが、このボトルはこの御店の十八番の様なので、アドバイスして欲しかったかもね。) 果実味の構成は、チェリーにプラム、シナモンと何だろう? 結構複雑と云うか、混み合った凝縮感だ。 予想した程にはペッパー等の印象は薄く、ピリっとした酸味とミネラルが前に有る。 タンニンは充分だが、熟して居るので、当たりが穏やかだ。 酸味の尖った感じは30分程で収まって来る。 こう為ると、確かに普通のサンジョヴェーゼでは無いかも…と云うマイルドな感じが際立って来る。 メルローチックとでも、云いたい様なタッチだ。 寸切れて居たアフターも繋がる様に為って来る。 恐らくは翌日に花開きそうな感じが、一寸残念。 でも、確かに秀でたボトルで有る事は充分に味わえた。
このエチケットにも優しい絵が有るが、描いたのは現在の責任者の母上との事だから、ヴィットリオ・フィオーレ氏の奥様と云う事だろう。 「真ん中が父、そして、その周りの花びらが、母と僕達4人の兄弟なんです。」との記述を見付けた。 こんなエチケットの2本を選んだのも仄々とした気分に依るのだろう。

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