今日の渦 其の3272010/08/14 11:53:58

ロックスオフで差入用のマグナムボトル(シチリアのサンタゴスティーノのネロ・ダヴォラ/シラー)を入手し、暑い中を渦へ運ぶ。 日曜日にパーティを遣るとの御誘いを頂いて居たのだが、都合が付かない。 と、「差入を寄越せ」と凄む濃厚常連が居るので、日頃の罪滅ぼしに…と云う次第。 楽しんで下さい!
御盆の金曜日の夜、シャッター前で Happy News を伺う。 開店と同時に奥のカウンターで、先日 naginicai でも御一緒して頂いたNさんに御隣を御願いして、ビールは避けて、最初の一杯からエル・マセットでスタート。 矢張、御盆の所為か、この日の客層は面白い。 「飲み」は常連さんばかりで、他の御客様はラーメンだけと云うパターンで、回転も程々。 何時かカウンターの奥から順に6馴染が並ぶ。 この日は厨房に御一人加わって、少し余裕の有る感じかな。

今日の渦 其の327-1

渦は、下手なカメラマン?泣かせの店。 この夜は、色々試して遊んで見た。(Nさん、御免ね) 左側のフォトは、フラッシュを焚いた場合のショット。 厨房にフラッシュを向けるのはイケナイとカウンターの隅でテイク。 フラッシュの光量を1/64に絞り、露出を +1.7EV。 F3.5、1/60秒でシャッターが落ちた。 E-PL1の性能の御蔭で、良く撮れては居る。 だが、腕の悪さで奇麗には撮れて居ない。 右側はノンフラッシュで、同じく +1.7EV。 0.5秒のシャッター速度では、然しものE-PL1の手振れ防止機構もアル中の手の震えを抑え切れない。 明る過ぎて、駄目写真では有るが、ワインの色だけは悪く無い(良くも無いが)。 そうだ、小型のスタンドを持って居るのを忘れて居た。 其れに乗せて、セルフタイマーでシャッターを落とせば少しは違ったろう。 でも、其処迄遣るか?

今日の渦 其の327-2

最初に何か喰べ様と思えば、何時もの此れ。 彼方此方のチャーシュウも美味いが、渦の3種盛は、小生の為にアジャストされたテイスト見たいな安心感と云うか、馴染感が有る。 最早、美味い以上に、小生のホームポジションの味わいだ。 フォト、0.1秒だと手振れは抑えられて居る。 料理はノンフラッシュが鉄則と云われるのが判る。

今日の渦 其の327-3

焼きコロッケ。 フォトは少し赤を抑えてから、彩度を一寸上げる修正をして居る。 構図は為って無いが、美味しそうに撮れた。 そして、実際に美味しい。 揚げたコロッケよりも、馬鈴薯の味わいを楽しめる焼コロッケが好きだな。

今日の渦 其の327-4

N子ちゃんのリクエストに御応えして、今更(笑)の白、「オロ・デ・カスティーリャ・ヴェルデホ」。 新たに常備した赤、「ヴィーニャ サンタ マリーナ エクウス」は、Nさんに御馳走に為って仕舞った。
前者は、スペインのヴェルデホ種と云う小生には馴染みの無い葡萄だが、芳醇な印象と果実感で、赤の次でも「飲める」タイプだ。 後者もスペインのボトルで、此方はテンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニョンとシラー。 エクウスって、「馬」だよね。 小生には少し大人し過ぎる印象だが、最初の1本として開けるなら、エレガントなテンプラニーリョに、CSとシラーが力を与え…とか、云って貰えそうだ。
フォトは明るく撮り過ぎたと、エル・マセットの反省を込めて、+0,7EV に抑えて、0.2秒。 良い感じの「映り」では有るが、白ワインが水っぽく映って居る。 E-PL1を弄ると云う、渦のカウンターでの新たな楽しみが増えた。 だが、酔払うと全てがどうでも良く為る(笑)…

今日の渦 其の327-5

奥さんも遅くに遣って来て、味噌のハーフとか頼んで居る。

今日の渦 其の327-6

では、小生も「偶には」麺喰しようぞ。 で、ZARUを御願いした。 やっぱり、ホームポジションの作品には、居心地の良さと云う味の要素が加わる。 この麺、直喰に非常に向いて居る。 撓やかで、味わい深くて… 其れに山葵を塗して、和風のつけ汁に浸して頂くと至高のテイスト。 特に、特にコメントしたいのは、この麺の盛り付け作法だ。 こんなに摘まみ易いつけ麺は、滅多に御目に掛れない。 勿論、麺の性質や茹で具合とかも重要なのだろうが、小さな束にして、細かく、細かく、輪を描く様に丁寧に盛り付けて行く。 この手を掛けた時間が、この喰べ易さ、そして、盛付の文化を齎す。 鎌倉のひなどり時代に、つけ麺の麺が固まらない様に、あんなに苦労して居た頃が有ったのにねぇ…
大いに満足して、旦那の滞在時間の20%だけシェアした奥さんと帰路に着く。 御腹も気持ちも満たされた気分だ。

今日のワイン 其の4602010/08/14 15:03:15

バローロ ボーン・パードレ ジョヴァンニ ヴィベルッティ
Barolo DOCG Buon Padre / Giovanni Viberti 2004

今日のワイン 其の460

娘の処には、3本のボトルを送って置いた。 3本目はブルネロだったと記憶して居るが、婿殿と娘がバローロを用意して居ると云うので、其方を抜栓。 ほぉ、ジョヴァンニ ヴィベルッティ、良い造り手だ。 だが、キーワードは「Buon Padre」の方。 そう為りたかった…かな? 悪い父だとは自分でも思っては居ないが、「Great」には程遠いねぇ。

如何にも明るいルビーカラーのネッビオーロで、ノンフィルターのオーガニックとは思えない艶々とした印象が有る。 ブーケは深いチェリー香とマーマレードの様な熟成感と緑のライムの様な若々しさも感じる。 口に含むと、柔らかいミディアムボディのバローロ。 気軽に楽しく(其れにはやや高価だが)と云うポリシーが、味わいにも出て居る。 適度なハーブのニュアンスとミネラル感が混ざり、ボディの割にはややタニック。 しかし、其れがバローロらしい酸味から来る優雅なイメージを壊す程では無い。 この酸味からすると、もう少し寝かせて遣った方が、更に複雑さや凝縮感が増す様に思う。 案外、良いヴィンテージなのかも知れない。

今日のワイン 其の4612010/08/14 16:15:42

コノスル・メルロー・ヴァラエタル
Cono Sur Bicycle Merlot 2008

今日のワイン 其の461

過日、代々木のめじろのセラーから抜き出した1本。 祐貴社長の御見立ての様だが、コノスルなら悪く無い。 自転車のエチケットの最近のコノスルは、チリのワイナリーでもトップクラスの生産量だろう。 特に日本は上得意の筈で、日本人の好みに合うボトルを輸出して居る。 ネットで買うと上手くすると600円台で購入出来るので、CPはとても良い。 一方でリゼルヴァなら未だしも、ヴァラエタルを3000円で提饗するのは、正直申し上げて付加価値の乗せ過ぎの印象を拭えない。

今日のワイン 其の461-2

めじろの電球は高級球なので、赤ワインは奇麗に輝く。 このワインも亦、深いルビーレッドがこの照明に映えて美しい。 レッドベリー系にカカオナッツの混じるブーケには明らかな樽香が含まれて居るのだが、此れは態々、と云う印象だ。 メルロー85%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%で、残りがシラーとマルベック。 タンニンのボリュームの割には渋みが抑えられて居り、薄い果実感では有るが、スッスッと飲み進める。 テーブルワインと云うよりも御茶代わりに飲んでも良い。 そんなとても御手軽なボトルだ。