西尾中華そば 其の1402010/08/03 23:14:36

7月後半は記録的な猛暑だったが、8月に入ってからは少しだけ落ち着いて居たあの熱気が復活しつつ有る。 この日は33度、翌日は35度予想だ。 こんな日に、NCSに足を運んだのは、この週の限定作品、「地鶏と鰮煮干の冷や冷や~山葵の香り~」の為だ。 塩たっぷり?の汗と共に霜降に到着。
この日は、小林さんの当番日。 開店時刻に満員に為ると云う賑わい振りだが、限定は小生と、偶々…と云う御客様だけで、他の方々は中華そば。 燦燦斗もそうだが、この暑さの中、こんなにラーメン客を呼べるのは、やっぱり凄い。
冷え冷え(麺もスープも冷たいので、こう呼ぶ)シリーズは基本的には煮干風味。 今回は、「鰮(いわし)」に山葵の組み合わせ。 冷水で締めた麺に沢山のトッピングを乗せるので、調理には手間が掛かる。 最後に海苔を引いた挽き立ての本山葵を配って、グラニテ(シャーベット状)の出汁を置いて、完成。 乗って居るのは、ミニトマト、レタス、牛の時雨煮。

西尾中華そば 其の140-1

西尾中華そば 其の140-2

先ず、スープを啜ると穏やかな煮干香で、鶏醤油のテイストの中に上手に見え隠れして居る。 巧みな造りだ。 先日の弩煮干の冷え冷えとは品性が異なるが、あれを期待されて居る向きも有るだろう。其処で御好みで…と用意されて居るものが有る。 其れは煮干油。 相当香る様だ。 今回の煮干度に満足出来ない人の為のオプションだから、当然。 少し落として見た… うむ、大きい輪の油が広がる。 多少は香ばしい印象で、ギタギタの煮干と云う程では無いので、安心して全部入れたら、チト香り過ぎだったかも(笑)。
麺の上のトップは、出汁のシャーベット。 極薄いベージュ色の細かい氷は如何にも涼しげだし、実際に冷たい。 其れが融けて、ジワジワと牛肉や麺を濡らして行く。 味わいの効果も抜群だ。 牛の時雨煮が亦、適当に甘くて、生姜も効いて居て美味。 シャーベットで冷たくしても問題無い。 レタスのシャキシャキ感が清涼感を増し、牛肉の甘さを中和する。 考えたねぇ。 レタスか…
麺は少しの出汁に浸って居るので、下からも出汁が麺に絡む。 其れを摘んで、漬汁に浸す。 麺は少しずつ摘んで、本山葵を少し付けて運ぶのだ。 この山葵とスープの相性がピッタシ。 上手く計算するものだ。 最後にシャーベットが融けた出汁と下に有った出汁が一体化するので、其れで漬汁を割って頂く。 この場合には、煮干油が一寸だけ恨めしい。 次回は、煮干油抜きで頂こう。 小林さんも仰って居たが、本来の味のデザインには、煮干油は無いのだから…