Collection of Essays by Claris Two

ラスロカス・ガルナッチャ　ヴェリーオールド・ヴァイン
Las Rocas Garnacha Very Old Vines 2005 Bodegas San Alejandro

新宿の「BRUT」で、２本目に飲んだ「カペッタ　バルビ・ソプラーニ　バローロ」がイケて無いとソムリエ氏に、好みを伝えると、リスト外からリーズナブルな値段で選んで呉れたのは、西班牙のボトル。　葡萄品種は、ガルナッチャ、詰まり、グルナッシュの１００％。　樹齢１００年以上の樹をゴブレ式で仕立てて居るようで、２８ｈｌ／ｈａと云うから凄く低収量だ。

大きなチューリップグラスを用意して呉れたが、グラスとの相性はバッチリ。　中の液体のエッジには仄かにピンクが入るが、濃いガーネットカラーで、重たそうな雰囲気が漂う。　ブーケとしては、バニラ香を中心とした甘い香りにブラック系統の果実に何処か青臭い印象が混じる。　何れにせよ、強いブーケだ。　舌触りは、ヴェルヴェッティで厚みがたっぷり。　高級感の有るアタックが心地良い。　尖がっては居ないが、タンニンも確りして居るし、適度な酸味とミネラル感も有り、文句が無いねぇ～　と、思うのは、前のバローロが引き立て役に為った所為かも知れない。　勿論、アフターの引きも長くて、リッチなイメージが最後迄続く。　ＲＰが９１点と云うのも頷けるが、とてもＣＰの高いボトル。　此れはカートン買いしても良いだろう。
後日、ロックスオフの店頭に有るのを１本（カートンでは無く）頂いて、渦に持ち込んで飲んだ。　矢張、熟成感の有るブラックベリー／チェリーの弁えた甘さとタンニンと酸味のバランス等、傑出した味わいを楽しむ事が出来た。　素晴らしいワイン！