饗 くろ喜@秋葉原 其の852017/07/04 23:23:00

3月以来の「饗」へ訪麺。 「紫」は夏休みに入ったので再開する9月中旬迄は、「饗」で「夏麺」を頂くのが通例なのだ。

饗 くろ喜@秋葉原 其の85-1
2017年の「くろ喜の夏麺 第1弾」は、「ジーバナ農園野菜の和えつけそば」。 少し早目に伺った甲斐が有って、仕込を指揮されて引き揚げられる黒木さんに御目に掛かれた。 日曜日には「蔦」のイベントを手伝われたそうで、復帰も間近との事。 良かった、良かった。 SPで入店すると、「『紫』の最終日に来られないなんて…」、「御免ね、最終日と云う事を忘れて湯河原へ行っちゃった」、「飯田商店、僕も先日初めて行ったのですが、美味しかった…」と云う会話をイケ君と。

最近黒木さんが懇意にされて居る「ジーバナ農園」の野菜を不断に使った「和えつけそば」。 ヒカル君が解説を加えて呉れる。
饗 くろ喜@秋葉原 其の85-2
紅い葉脈が吃驚する程に鮮やかな野菜は「スイスチャード」(和名は「不断草」)。 どう遣って喰べようかと思ったのだが、手に取ってムシャ付いて見た。 ルックス程には個性的な味わいは無く、軽い青味がすると云う感じ。 紅く目を引くのは紫キャベツのピクルス。 更に乗せられて居るのは、ブロッコリー・大蒜とオリーブオイル・塩で和えて揚げたアンデスレッド(少し前に流行った馬鈴薯)が表と裏を見せてのハーフカットが2個。 胡瓜と摩洛哥隠元(モロッコインゲン)を絡めた豚シャブ、オニオンの微塵切、素揚げのズッキーニと盛沢山。 平打のやや幅広麺には麩(ふすま)が練り込まれて居るそうで、麺喰すると香ばしい様な生葉の様なニュアンスのテイストで、成程、野菜に合わせたのかと感心する。 此儘、和えそば風に喰べるのも悪く無いと思える味わいだ。

付汁に浮くのは「陸海苔」。 初めて頂いたが、属は違うがオクラと同じアオイ科の植物で粘りが有る。
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付汁は辛汁っぽい鰹風味の和風テイストで、「陸海苔」とも良く合う。 此処に麩麺を落として…佳いですね。 最後には付汁を麺を浸す少しだけソルティな鶏スープと適度に混ぜて見た。 イイネ!

今回の作品は特別に旨い。 凄く好みの一杯に感謝。