饗 くろ喜@秋葉原 其の692015/11/24 23:23:00

今回の黒木さんの「秋の限定」は「鰤つけそば」。
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何時伺うかを慎重に検討。 火曜日の午前を休みにして、早い到着でSP。 日々の寒暖の差が激しくて、此曰は21度予想。 前日よりも8度のアップだ。 んで、翌日は10度以上下がるんだとか。

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塩の加減が此れ以上は無いと思われる清廉なスープ。 塩で評判を取った黒木さん渾身のテイスト。 遠くにジンジャーが香り、近くのコクは当然の鰤。 三つ葉の関わりが亦、微妙な最適点に置かれる。 そして半ば沈んで居る根菜は小さ目の蕪なのだが、此れが素晴らしい。 主役を張れるバイプレイヤー… こんな蕪、喰った事が無い。 黒木さんが丁寧に鰤の鱗を落とされて居らしたが、其れが小生の目からも落ちた様だ。 麺を浸さずに此儘飲んで仕舞いたい誘惑に駆られる。

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本当の事を云うと「一番の目当」は、此の麺だった。 「はるゆたかとさぬきの夢の最強タッグ麺」と黒木さんのブログには書かれて有った。 最強同士の組み合わせが成功しないケースは枚挙に暇が無いが、黒木さんが満を持してリリースされるなら間違い無いと確信して遣って来た。 勿論、最初な直喰だ。 「小麦粉の風味」と云うよりも、風が運ぶ小麦畑の香りの様だ。 決して強くは無いのだが、深く濃いニュアンスが鼻孔に残る。 タッチはツルモチでサラサラ…上品な喉越は其の色相を裏切ら無い。 麺其物が料理の様だ。 以前に何処かの店主殿が「御飯の様な麺」と云う表現を使って居らしたが、其れを具現した様に思えた。 麺を飾る緑は京壬生菜の御浸で、青葱を巻いた鰤漬の淡い色の対比が麗しい。 焼葱にも仄かな味付が施されて居るし、鰤の揚浸と味の共通項で括られて居る。 此れはひとつの麺料理の極みに位置付けられそうだ。 忘れては為らないのは、今回の主素材の鰤が只物じゃないと云う事。 「下山スペシャル」と云われる函館のブランド釣鰤だそうだ。 詳細は黒木さんのブログで御確認頂きたいが、成程と唸らせられた。 ま、ラーメンの素材じゃないから…

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