犬垣根芥子2017/05/21 09:17:50

犬垣根芥子(イヌカキネガラシ)はアブラナ科カキネガラシ属。 ネットの記述を手繰ると「何処でも見られる」との表現が多いが、自宅近辺では見ない様に思う…(ちゃんと探して見よう) 過日、町田の芹ヶ谷公園で見付け、マクロレンズで寄せて撮った。 未だ背の低い若株なので、アイポイントの高い大人には殆ど気付かれないし、目に止まっても「雑草」、が関の山だろう。 折角なので、少し語りを。 瑞西(スイス)に単身赴任して居た時に芝生に沢山生えて居たのを覚えて居るが、世界中に居るらしい。 日本に移入してからはそろそろ一世紀に為るだろう。 同属に「垣根芥子」が有るが、群生する様子が可也違うので間違える事は少ない。 「垣根芥子」が先輩帰化種なので、後輩には「犬」を冠した。 一般的に植物名の「犬」は「役に立たない」(犬に申し訳ない)の意図だが、其れは先輩も同様で有る(笑)。 まぁ、単なる識別の為の「犬」なのだろう。 群生の大きさでは負けるが、花径(1センチ程)は先輩よりも大きいし、細長い果実の長さも先輩よりも数倍程(8~10センチ)に為る。

犬垣根芥子-1

犬垣根芥子-2

犬垣根芥子-3
今回は OM-D E-M5MkII の撮って出しの JPEG を XnView MP だけで編集して見た。 オリンパスの現像ソフトやフォトショを使わないで、と云う訳なのだが…

西洋石楠花2017/05/21 14:07:55

石楠花はツツジ科ツツジ属の花だが、園芸品種の石楠花なんて何百種類も有る(日本の野生種は6つ)のだろうから「紅い石楠花」で勘弁して頂きたい。 (西洋種の「太陽」っぽいけれどね)
西洋石楠花-1
或る公園に手入の悪い印象で咲いて居たのだが、其れにしても皐月の陽光に艶やかに映える色相だ。 JPEG 画像を XnView MP でレタッチした。

実は最初に目を引かれたのは此方。
西洋石楠花-2
「サッフォー」と云う西洋種(和名は「秀峰」との記述有り)で、白い花弁の一部に入る濃紫色のブロッチ(斑点)が目立つ。 此処では此の樹も勝手気儘に咲かせて居る印象。
日本で西洋石楠花をロードデンドロンと呼ぶ事が有るのだが、欧米での日常会話では Rhododendron は日本で云う躑躅(ツツジ)を指す様だ。 少なくとも瑞西(スイス)ではそうだったのだが、彼の地で石楠花の話はしなかったので、Rhododendron に石楠花も含まれるのかは不明。 向こうの「Rhododendron 属」は「ツツジ属」なので、含まれると考えられるが、日常会話と分類は一致しない事が多いのは洋の東西を問はない。 一寸、突っ込むと日本の躑躅は「有鱗片シャクナゲ亜属」で、石楠花は「無鱗片シャクナゲ亜属」に分かれる。(更に細かい話は省略)
石楠花は石南花とも書くのだが、漢方薬の「石南(セキナン)、石南葉」とは無関係。 其れ処か石楠花の葉には強い毒が有るので、口に入れては為らない。