月地堂 其の52015/08/14 01:01:00

地元のワインバー、ピチーチで知り有った御嬢さんを月地堂に御誘いした。 下心の無い(「隠す」とも云う)証に奥さんにも付き合って貰う事に(笑)。 ロックスオフで幸亭にワインを送ってから向かったのだが、少々早目に到着。
月地堂 其の5-01
で、軽く舌を湿らせて置く。

月地堂 其の5-02
ペティアンで乾杯。 デュ・ムーランのビュル・ブランシュ。 勿論、若林セレクション。 本当に彼の感性は素晴らしい。 小生が独りで来て此れを飲む事は無いし、彼だって奨めやしない。 此のシチュエーションならではのボトルは御見事だ。 爽やかな甘さを「仄か」よりも少し多く残して、其処に溌溂たる柑橘酸味とペア(洋梨)のニュアンスに依り、檸檬チーズケーキ見たいな印象が加わる。 其れで居てベタつかせず、寧ろドライな印象すら感じる。 若い御嬢さんが夏の宵に口にするのに此れ以上のビオなペティアンは有るまい。 細かいバブルが糸を引くのを見遣り乍、そんなイメージを楽しむ。 振舞った側が云うのもナンだが、コストパフォーマンスが良い(平たく云うと安くて旨い)ので、御自宅の冷蔵庫にストックして置くのも楽しいボトルだ。

月地堂 其の5-03
赤は此れ。 カオールはピュル・コーのシモン・ビュッセ。 パッと見にはロールシャッハテスト(左右対称じゃ無いけど)見たいなエチケットだが、良く見ると馬が浮かぶ。 馬で畑を耕すので此のデザインとか。 ペティアンとは一転して、黒いマルベック(メルロが30%)。 其れでも若さを込めた果実感が大胆にカオール(失礼しました)。 初口の酸味は落ち着くのが早い。 特筆すべきはタンニンの特性。 甘味を引き出す渋さの魅力と云うか… 語ると長く為りそうなボトルなので、此の辺りで(笑)。 此方は小生向きのテイストで、何でも心得て居る店主殿に乾杯。

月地堂 其の5-04
スターターは此れ。 まっつんのパテ。 粗挽で肉の旨味がややワイルドに伝わって来るのが、大好きだ。

月地堂 其の5-05
「麺以外の範疇」の好きな料理を挙げたら間違い無く上位入賞。 まっつんのオリジナル、「鮪の生ハム バジル巻ソテー」。 毎回頂くが、好き以上に愛してるぅ(笑)。

月地堂 其の5-06
季節に合わせて凝って拵えて下さった夏サラダ。

月地堂 其の5-07
瑞西に単身赴任して居た時の楽しみのひとつがヴルスト(ソーセージ)だった。 特にブラートヴルストが凄く好きで、此れを焼く(ブラート)為に独逸語で書かれたガスオーブンの操作説明書を2時間掛かって翻訳したのが懐かしい。(其れでもボ~ンと遣って眉毛がチリったwww) 中でも駅の構内で焼いて売って居るのが気分的にも超絶旨かった。 一番はルツェルン駅の出口付近の御爺さん… ロングイブニングの夏ならオフィスを出た後にルツェルンに行き、此れを頬張り乍、観光船(出航間際に買うのだ)で湖の対岸に渡って、其処から少し歩いた田舎駅から住んで居たバーゼルに電車で戻っても未だ明るかったなぁ。 月地堂の自家製腸詰は其れ以来の味わいに思える。 あの頃を想い出させて呉れる此れもスーパー大好き。

月地堂 其の5-08
ラストのパスタは何時も此れ。 細いヌードルの喰感とバジルテイストが涼やかで美味。 此れで締められる余韻は最高。

うん、楽しくて美味しい夜は何度でも重ねたい物だ。

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