食堂酒場 グラシア 其の172015/08/13 01:01:00

日曜日に自室に引き籠って、ブログのバックログを消化して居るのだが、土曜日を含めて他の曜日にはそんな暇は無い…のに、ラーメンを毎日喰べて居るので、宿題が増える… 後3年は書き続けようと思って居るのだが、息切がして来た(笑)。 そろそろ潮時かも知れません。


グラシアは「佇まいの佳い店」と云う印象を抱かせる。 エクステリアともインテリアとも異なるニュアンスで、店の情調とも… まぁ、マスターとマダムが醸し出す趣なのだろう。 そんなグラシアでも「小麦ヌーヴォー」を使った冷たい麺料理の一杯が頂けると伺って、スケジュールを調整。 会議終了と同時に浅草橋へ向かう。 マスターは御見通しだった様で、「軽めに御出しして、最後にスペシャルな一杯を用意します」と仰って下さった。 嬉しい…

先ずはビールで喉を潤す。
食堂酒場 グラシア 其の17-01
ビールを一番美人に撮れるのが、此のカウンター。 木の質感とライティングの妙。

食堂酒場 グラシア 其の17-02
ワインでは無く、冷酒を選んで料理を待つ事に。

食堂酒場 グラシア 其の17-03
フレッシュで甘いトマトをパウダーソルトで頂く。 トマトひとつ取ってもクオリティが高い。 冷酒とトマト…ねぇ。 普通のトマトじゃ駄目な組み合わせだ(笑)。

食堂酒場 グラシア 其の17-04
茶豆の擂流の冷製バージョン。 夏向きのルックスと味わいが格別。 此れをつけ麺の付汁にして提饗する事も有るそうだ。 其れも一興だが、今回はスープとして頂く。 味噌に漬けた卵黄は丸でチーズの様だ。

食堂酒場 グラシア 其の17-05
漬物3種。 冷酒にピッタリだが、只の漬物とは一線を画す。 仄り甘く漬けた生姜、爽快な蕪、苦味が好いゴーヤ… でしたっけ。

食堂酒場 グラシア 其の17-06
レンズ豆のカレーと云うか「キチュリ」だそうだ。 印度の御粥料理だそうで、御米はバステマティ米と伺った。 難しい事は判らないけれど、程良いボリュームと適度な辛さで真に小生向きのアレンジ。

食堂酒場 グラシア 其の17-07
此方もボリュームをアジャストして頂いたのだが、高級牛肉のティッカ。 ティッカって何だろう… 調べて見たら、矢張、印度の単語の様で「小さく取り分ける」と云う意味だそうだが、チキンで造る事が多い見たい。 でも、此れはビーフ。 濃厚でジュシーな牛肉をカリっと仕上げた処が旨い。 素材とアイデアの良さが伝わって来る。 次回は大きく頂こうかな。

食堂酒場 グラシア 其の17-08
主麺が此。 前夜には花の季の磯さんが居らしたと伺ったが、小麦ヌーヴォーを態々京都の製麺所に依頼して打って頂いたそうだ。 黄色のミニラグビーボールの様なトマト。 徳島から届いたばかりの酢橘は皮も頂ける。 ガブっと齧ると凄い柑橘テイスト。 一方、ボイルされた海老は流石の洋喰レストランの巧みが宿って居て美味しい。 勿論、冷たい麺に乗せる事を意識した抑えた旨味。 そして、そして、スープ。 此を提饗出来る腕前と思い切りの潔さに脱帽。 初口で塩ベースの魚介テイストが淡麗過ぎるかと感じないでも無いのだが、二口、三口と喰べ進むと淡さの中の豊富な味わいに驚く。 深い霧の中から徐々に姿を現す絶景。 そんなイメージだ。 口幅ったいが、ラーメンを良く召し上がる方にこそ喰して頂きたい逸品。 ある意味、「試される」様な孤高さを感じて頂きたい。 秀逸な麺とのコラボレーションは云うに及ばずだが、素晴らしい。 此の小麦粉、此の製麺、此のスープが有ってこそのミラクルな一杯。

食堂酒場 グラシア 其の17-09
アーリーレッドの浮いた付汁風のスープで、御洒落なフィニッシュ。

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