西尾中華そば 其の１７２ ― 2010/12/15 23:23:00
この日は、霜降に伺う予定にはして居なかった。 だが、西尾さんがスペシャルな塩中華そばを造ると伺って、連日の塩気分で遣って来た。 この日の塩は、利尻昆布塩と秋刀魚の魚醤だそうだ。 突然、こんな情報が流れて来るので、油断が為らない。 と、扉を開けると西尾さんが、「やっぱり…」と笑われる。 そうだよねぇ、まんまと釣られました。
昆布出汁かと思ったら、昆布塩だそうで、魚醤は秋刀魚だそうだ。 スープの味わいは中々かインパクトの有る塩味で、前日の藻塩とは随分趣が違う。 薄い醤油味にすら思えるのは魚醤（醤油は使わないが）の濃い味が寄与して居るのだろうか。 西尾さんらしいジェントルなイメージと切れの良いシャープさが独特な味わいに為って居る。 麺に絡めて居る時よりもスープだけを啜る時の方がより塩の風味が高く感じる。 葱との相性が良いのは西尾さんの塩スープの特徴だが、この日は少し加えた焦がし葱の香ばしさが良いコラボ。 優しくて力持ちと云う印象の一杯は、誘われて来た甲斐が有ったと云う物だ。
週末には先日の８種類の塩を全部混ぜた塩ダレで、ラーメンを造ると云う話も有る。 頂いて見たい様な気もするね。
