広浦の十三夜@涸沼2015/10/26 23:23:00

日付が変わる直前(土曜日の23時58分)に12.8m/s の風を観測し、「木枯らし1号」が吹いた東京を抜けたのは、どんどん気温が下がって行く日曜日の深夜だった。 2週間以上も前から茨城の天気予報をチェックし、晴れが濃厚と為ってから更に綿密な観測計画を立てた。 9月に「広浦の秋月」を十五夜に眺めに行って、雲間から何とか覗いたと云う毀月を撮った。 其後、徳川斉昭公が詠んだのは、十五夜では無く十三夜だったと調べが付き、「片見月/片月見」も避けたいと広浦再訪。 今回は夜明けの3惑星も捉えようとフル装備で臨む…
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と云っても、ノビス域を出ませんが… ワインとラーメンを止めれば、もっと此方に投資出来るのだが…(笑)。 バランスウェイトの位置からも判る様に、マイクロフォーサーズと雖も単純に質量を問えば、此れはヘヴィレンズなので、ポラリエにはほぼ限界重量。 テレスコ工作工房の応用機器が無ければ、無理だろう。 冬の空気が流れ込んで、秋一番の寒さと云う予報でも有ったので、そんな準備も怠り無く、大荷物を愛車に積んで久し振りのロングドライブ。 筑波山に月が掛かるのは午前3時を廻った頃に為るので、20時過ぎに自宅を出発して、渦雷で「中華そば 醤油」を頂いて、いざ広浦へ向けて出発。 日曜日の深夜だから、なのだろうが首都高の工事も有って、戸塚から常磐道の千代田石岡IC迄、休憩を含めて2時間20分も掛かって仕舞った。 広浦@涸沼迄は色々なルートが有るが、コストパフォーマンスを考えたホンダの「スマートルート」に従った。 更に6号線を北上し、長岡で折れ、33キロを小一時間で走り、24時過ぎには一ヶ月前と同じ駐車場に辿り着く。 釣りの事情には詳しく無いのだが、前回は大勢居らした釣人が独りも居ない… 禁漁期間にでも入ったのかと思ったら、午前2時を過ぎてからポツポツと到着され、明け方には一月前と同じ状況に… 勿論、理由が有るんだろうけれどね。 独りは怖いから釣人は歓迎だし、此夜の皆さんはレンズと月の間は遠慮して下さったのかも。 月が沈んだ後に其処に移動して来られた方ばかりだったので…

十三夜は燦然と其処に居て呉れた、十五夜の時と打って変わって、迎えて呉れた空には雲ひとつ無く、月明かりに負けじと多くの星が輝く。 月が筑波山に掛かる迄時間が有ったので、オリオン座の大星雲を御手軽に狙って見た。
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ソフトフィルターを掛けて居るが、感度を上げて居るので、粗いよねぇ… 今度、ちゃんと撮ろうね。 機材設営の途中で其れは見事な流れ星が北極星を掠めた。 此れひとつで一晩を費やす価値が有る程。 思わず、「おぉ~」と声が出たが、月に負けない明るさで長く早い流星。 飛んで来た方向からしてオリオン群だったのだろう。

筑波山は目視では殆ど判らないのだが、レンズを通すとはきと判る。 E-M5MarkII には液晶パネルに増感して表示する機能が有る。 買い換えた大きな理由のひとつだが、実に便利だ。 此の構図では十三夜が視野に入る前だが、湖面に仮の姿を落として居る。
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突然遠方の湖面を霧が河の様に流れ出したので、1枚撮った。 対岸の灯以外には殆ど色が無かったので、モノクロにして見た。 筑波山の山頂に光るのは何の明かりなんだろう。

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月光の反射が湖面に糸を引く様に為るのを待ったのだが、筑波山と十三夜の位置関係は兎も角、手前の岬が武骨だねぇ~ もっと滑(なだ)らかなら未だしも…近いから暗いので、目立って仕舞う。 斉昭公は船から御覧遊ばせられたのだろうなぁ。
もっと、筑波山の頂上に近い位置に月が沈む日を計算して見た。 為るべく満月に近い条件で絞ると、2016年5月19日の午前2時54分(月齢は 11.9 )と出た。
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カシミールでシミュレートするとこんな感じだ。 此の前後で天気の良い夜に亦来よう。

其の武骨な岬の森に十三夜を見送った。 ETの自転車が見えそうだね。
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天文薄明が始まる迄、30分。 振り返ると既に金星、木星は既に高い位置に有る。 金星は此日に西方最大離角を迎えて居る。 木星も1度の角距離迄近付いて居る。 此日が最接近と云う偶然だが、然しものジュピターも此の時期のヴィーナスは眩しい事だろう。
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左下の赤い星が火星。

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何倍明るいかを光度(等級)から計算する方法は以前に紹介したが、視覚的に判る様にソフトフィルターを掛けた。 金星の明るさが凄いねぇ。 因みに此朝は -4.5 等を少し切る位だが、一番明るかったのは9月22日だった。 最大離角時が最大光輝では無いのだ。

此頃には湖畔の夜露ですっかり濡れて、雨に遭った様に為って仕舞った。 E-M5MarkII も M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO も防滴仕様なので問題無いし、レンズはヒーターで結露防止策を講じて有る。 問題は自身のボディだが、老朽化が進んで居るので、大事に扱わないとイケナイ。 蔦の限定ラーメンを頂く為の早朝行列する前に購入した、マフラー、セーター、靴下等を含めて、下着迄全部をヒートテックにした。 更に熱線が首と背中に入ったベスト迄購入して完璧ね。 唯一の問題は手袋。 汗等で発熱する手袋を用意したのだが、此れに限った事では無いのだが、操作性が悪くて外して仕舞った。 何か良い手袋が無い物だろうか。 此朝は此秋一番の冷込で、「霜注意報」迄発令されて居た。 因みに近くの鉾田のアメダスの記録では、1.3 度迄下がって居る。

小生はすっかり涸沼が気に入って仕舞った。 駐車場から保勝碑迄は30歩程なので、重い機材を運ぶのも何とか為る(フル装備の場合、駐車場に三脚を立てられる場所を選ぶのが通常)。 でも、此処に三脚立てて良い物か…御礼を沢山云っては来たけれど(笑)。

朝焼を背景に釣人を撮るのも一興だったのだが、予定に忠実に大洗海岸へと急ぐ。 此朝は快晴で太陽が昇って来る位置が予想し易く、皆さん正確な位置に陣取っていらしゃった。 其処で少し北へシフトして、太陽全体が水平線に出たタイミングで真中に為る位置で構えた。
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此処からなら、水星も撮れただろうなぁ… 素晴らしい日の出でした。

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遊んで見ました。 酷い出来栄えだ…(笑)。

9月と同じ海鮮丼亭で「雲丹・イクラ丼」を頂いたら、
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確り覚えて居て下さって。 サービスして頂いちゃいました。
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楽しい遠征でした。 さぁ、のんびり、ゆっくり安全運転で帰りましょう。 昼に帰り着けば上出来位の気分でね。

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