食堂酒場 グラシア 其の162015/08/01 01:01:00

湯河原から浅草橋迄は約2時間の距離。 旅行気分で車窓からの景色を楽しんで居たのだが、東京が近付くに連れて雲行が怪しく為り、浅草橋はスコールだ。 丁度、グラシアの開店時刻に御日様再登場。 でも、蒸風呂状態でちっとも涼しく為らない。 此日もオルガニストの森さんとタイミングを合わせての訪問。 海の日のコンサートには、娘、孫娘、奥さんも居たかな(笑)、家族で楽しませて頂いた。 コンサートの後にパーティが催され、参加者が色々なアルコールを持ち寄った。 森さんがフランスで宿泊したシャトーのワインをテーブルに。
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彼女が忙しく参加者の間を廻って居る内に其のボトルは、開いただけで無く、空いて仕舞った! 一寸ショック?の彼女の為に此夜は、サプライズで同じボトルを持参した。 日本には此のシャトーのインポーターが無いので、ネットを漁ったのだが、2001ヴィンテージだけがヒットしない… 漸くブリュッセルで見付けて送って貰った。 恒温輸送を頼むと自分で取りに行く方が安い位だし、中継地での温度保証は出来ないとの事。
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DHLの輸送経路をトレースするとライプチヒと上海で1日止まって居たもんなぁ。 海外のネットワイン販売は冬場にしか使わないのだが、今回は特別。

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扨、シャトー・フラン・メーヌ。 サンテミリオンの特別級シャトーで、2001年のパーカーポイントは、85~87点。 2014年が飲頃の終期と云って居る。 クーラーバッグで運んだので、やや液温が低い。
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慎重に抜栓して1時間程放置してから口を付ける。 殆どをメルローが占めるが、際立ったキャラが立って居る訳では無く、ミディアムボディはエレガンス系。 やや覇気に乏しいのは、夏季旅行の御疲れなのか、歳の所為かは判断が付かない。 少し薄荷と云うかスモーキーさにプラムの柔らかく若い酸味とチェリーの甘さが絡むが、どちらも主張はしない感じ。 タンニンもスムーズで撓やかな絹のタッチ。 飲み進めると、最初に感じたブラックチェリーのブーケをテイストが追う感じで忍んで来る。 アフターの引きは上品だが、やや淡い。 時間の経過でカシス、リコリスやバニラと溢れて来て、バルーンで複雑な印象を増して行く。 デキャンタージュはリスキーだが、恐らくはもう少し早く抜栓して置く必要が有ったかも。 特に此の温度は低過ぎた嫌いが有る。

其の間にビール。
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発泡性の日本酒。
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三千櫻(みちざくら)は、ペアと青林檎のテイストがサッパリ爽やか。

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小布施ワーナリーのメルロ。 最早、グラシアでの定番。

マスターに御任せして造って頂いたのは、

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御摘のオリーブとクリーミィなチーズ。

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「野菜も喰べなさい」と森さんが… フレッシュな野菜はフルーツにも通じる。

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「此れ御存知ですか?」、「茄子風の蕪ですか…」、「ビーツです」
ボルシチには欠かせない紫色の蕪…に見えるが、実は菠薐草の仲間だそうだ。 味わいは「土っぽい甘さ」が濃く無く届くと云う印象。 尚、日本名は「火焔菜(カエンサイ)」だそうで、知らない事だらけ。

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しげぇ~ビフテキ。 熊本赤牛…でしたっけ、熟成リブアイステーキ。 森さんが上手にカットして下さいました。 もう、最高の味わいで、幸せ~。

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チーズの…、う~何でしたっけ? ホクホクのチーズを麺麭に乗せて頂く。 フラン・メーヌにも良く合って居たのだが、作品名称を忘れて仕舞いました。

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マスターがカレーを一口サイズで出して下さった。 複雑な味わいだが、夏向きに纏まった味わい。 御腹に余裕が有れば、がっつり頂きたい。

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此方も一口サイズの和えそば。 マスターは麺料理も得意で、もう何でも出来ちゃう印象だ。

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久し振りにマスターの締めのラーメンも頂いたが、「オマール海老の魚介ラーメン」。 如何にも洋喰屋さんのラーメンと云うルックスとテイスト。 そして、贅沢な一杯。 海老の香りやテイストが強いのは勿論だが、其れに頼り切らずにラーメンとしての味わいの素養が充分に存在して居て、コラボレーションを楽しめる作品。 少し甘めの魚介醤油のスープが秀逸。 添えて有るのは、針生姜、オクラと隠元の仲間は「白花豆」かしらん? 海老のテイストをコントロールする役割も担わせて居るのだろう。

わぁ、此れ以上の満足は無いでしょう。 森さん始め、グラシアの常連諸姉/兄やマスターとマダムの御蔭で最高のディナーでした。 御馳走様。

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