月地堂 其の22015/06/13 01:01:00

久し振りにMさん御夫妻と夕喰を御一緒する。 奥様とは「ラーメン女子博」以来だが、Mさんとはグラシア以来、御会いして居なかったのかしらん? 知らぬ仲では無いので、まっつんシェフの月地堂に集合。 勿論、渦でも良かったのだが、小生が翌夜に渦る予定に為って居たので此方へ。

泡で乾杯、は例の如くフォトミス。 ワインは若林さんに2本選んで頂いた。
1本目。
月地堂 其の2-02
カリーム・ヴィオネ ムーラン・ナ・ヴァン。 若林さんが「ボジョレーの王様」と仰るから、造り手さん??と思ったら、「ムーラン・ナ・ヴァン」。 AOC(クリュ・ボージョレ)の事だった。 最上級のガメイで造られるボトルは熟成にも向いて居り、2011年ヴィンテージは飲頃だろう。 少し熟成の進んだピノみたいな印象で、思わず「ガメイだよね?」と尋ねて仕舞った。 ジワ~と湧き出て来る様な力強さで、ファーストヴィンテージらしからぬ体躯の豊かさだ。 凝縮感に潜む「脱いだら凄い」見たいな執事風に襟を正したタンニン。 酸味も強いが執事に巧くコントロールされて居る。 此の手の赤は大好きで、流石に小生の好みを良く御存知です。

2本目。
月地堂 其の2-05
ドメーヌ・グラムノン シエラ・デュ・シュッド。 ローヌ自然派の雄だが、ボトルは愛想に乏しいエチケット。 中身は…やや難解(笑)なシラー。 凝縮感では無く、濃密なジューシーさ、と云う感じ。 ライトなベリージャム的な酸味と控え目な甘味。 甘味には遠慮勝ちで、おどおどした肌骨無さが有るのだが、其れが何とも愛おしい。 シラーっぽいミネラル感やスパイシーネス、タンニンに弄ばれるて居るイメージが有るので、そんな風に思うのかも。 難解なのでは無く、ローヌシラーのキャラを余す処無く、発揮させた結果なのかも知れない。

まっつんに色々と御願いしたのは
月地堂 其の2-01
ベイクした野菜のサラダでスタート。
月地堂 其の2-03
前回も頂いた豚肉のリエット。 粗挽な処が好みで、麺麭を御代して頂きました。 軽くハーブを配うと良いかも。
月地堂 其の2-04
フライドポテト。 今回はカレー風味では無く、レギュラーなタイプ。 マスタードを絡めて頂くと更に美味しい。
月地堂 其の2-06
ルックスも気取らないハンドメイドのソーセージは、極めて美味しい。 いや、此れは滅茶好い。
月地堂 其の2-07
グラムノンに合わせたチーズ。 流石にクオリティの高いチーズで素晴らしい。
月地堂 其の2-08
締めのヌードルは、前回同様に冷製パスタ。 矢張、取り分けて頂きました。 細いパスタと味わいの組み合わせが最高。 締めは当分、此れに決まり。

楽しく、美味しい時間は矢の様に流れる。上り電車が品川止まりに為る頃に駅へ急ぐ。

饗 くろ喜@秋葉原 其の532015/06/13 23:23:00

土曜日は御仕事。 ちっとは良い事でも無いと…と、昼休みに秋葉原へ。 連日のくろ喜詣だが、此日は「饗」の「季節の限定」で有る「小麦つけそば 江戸辛味大根添え」狙い。
饗 くろ喜@秋葉原 其の53-4

土曜日の集合状況が判らないので、やや早目に到着して、SP。 電気蚊取のセットが終わった処で、蔦や不如帰で御目に掛かるフリーク氏が到着され、御蔭様で長過ぎる待時間が短く感じられた。 今回の限定は2週間のロングランなのだが、金曜日に「紫」に伺う事も有って、タイミングを逸しそうだった。 でも、漸く有り付けた…

饗 くろ喜@秋葉原 其の53-3
麺のルックスはこんな感じ。 やや平たい麺は餅ィし、腰が有る。 更にドルどるの鶏出汁水に浸って居る所為も有るのか、麺肌が細かくツルツル。 麺喰派の小生は此れだけで泣いちゃう。 卸した辛味大根を乗せて頂くと独特の大根辛味と小麦粉の風味が混ざり合って、もう号泣状態。 更に、茗荷にオクラ…なのだが、黒木さんが使う野菜(に限った事では無いが)は、フレッシュで物が良い。
饗 くろ喜@秋葉原 其の53-1
漸く漬汁に。 鰹風味が粋だが、日本蕎麦の様に麺の裾から半分位迄に浸すのを留めるのが江戸っ子(小生は違うけど)ってモンだ。 漬汁を使う時でも辛味大根との妙は変わらず、此の大根は素敵過ぎるぅ。 添えて有る「鶏腿酒塩」が亦、佳いねぇ。

饗 くろ喜@秋葉原 其の53-2
「煮干し葱オイル」の壺。 此処から2匙程漬汁に落とすと蕎麦がラーメンに転ずる。 瞞しでは無く、本当に味変するのが御見事。 香ばしさに手品のネタが有るのかも… 最後に麦湯で割って頂いた。 普段はスープ割はしないのだが、麦湯と聞いて御願いする。 スープの粘度も増すし、味わいも小麦粉感が出て面白い。 弥速、魂消た作品でした。 もう1回来られるかしらん? いや、翌週は4周年スペシャルか…