燦燦斗@東十条 其の259 ― 2015/04/16 01:01:00
饗 くろ喜@秋葉原 其の51 ― 2015/04/16 23:23:00
曙に残る逆さ三日月が、地平線の下からの光に抗し切れずに暁に溶けて行く。 春暁の風光を愛でる季節。 E-M5MarkII を持って来て居れば、そして時間に余裕が有れば、押さえて置きたいシーンだったなぁ。 一番電車への道は未だ肌寒いが、もう冴え返る事は無さそうだ。 日中に為るともう陽射を避けたい陽気に為り、ポカポカ以上の気温だ。 黒木さんが営業を再開され、春の限定作品で有る「鯛の塩そば」の提饗も始まった。
「紫」の日では無いが、此れを頂きに参上。 つい「紫」のタイミングに到着して仕舞ったので、SPかと思ったら2番目でした(笑)。 矢っ張りスペシャルは大人気で、3番手の方も直ぐに来られて、開店時刻には30人以上の行列に為る。 凄ぉ…
此れが、「鯛の塩そば」。
目に付くのは何と云っても鯛だが、黒木さんのブログに依ると「酒塩」だそうだ。 此れは「さかしお」と読むのだが、其れで京風の味わいなのかしらん? 料亭の上品な逸品…ラーメンに乗って居る素材じゃないかも。 細かく刻んだ柚子の風味も粋に絡む。 白菜では無くて、此れはキャベツ。 所謂、「春キャベツ」で、其の甘味が塩ベースのスープと合わさると云う計算だ。 蒸物は筍と若布の真薯(しんじょう)。 手が込んで居る分、旨味たっぷり。 全てが高級和風料理を志向して居る。 スープにはスライスされた若竹も潜んで居て、筍好きな小生を喜ばせて呉れる。 そして、此のレアなチャーシュウ! 塩ベースのスープは鶏の風味と鯛がメインなのだろうが、複雑で洗練された味わい。 もっと魚感が強いかと思って居たのだが…失礼致しました。 なんて、流麗なスープなのだろう。 黒木さんには毎回驚かせて頂くのだが、此日も亦…
勿論、鯛飯も頂きました… 此れで、200円って?! 脂の乗った鯛の切身は湯引を掛けたそうで、味わいと喰感が素晴らしい。 胡麻醤油に黄身を加えたと伺ったタレが素敵過ぎるので、半分(切身は2枚も乗って居る)を其儘頂き、残りの半分にスープを投入。 シャバシャバにしないで、適度に留めて置きたい。 春と鯛を満喫して辞去… とっても満足、満腹。