圓@八王子 其の6 ― 2014/12/21 01:01:00
幡ヶ谷からもう一軒。 年内にもう一度、と思って居た八王子の圓。 幡ヶ谷から京王線を乗り継いで行って見た。 京王八王子駅の西口から圓迄は遠く無い。 週末の午後、雨の所為か並びは無く、直ぐにカウンターへ。 「少し前迄は混んで居ました」と厨房の「中心に彼が居る。 そんな様子に安心して、御願いしたのは「昔ながらのラーメン」。
御配慮感謝で、味玉レスで造って頂いた。 此迄の学習で胡椒を少々使わせて頂く。 此れで小生寄りのテイストに為り、より好みで頂ける。 此処のチャーシューは少し焙じた感じが好きだ。 煮干ラーメンよりも少し濃いテイストのスープにもマッチして居ると思う。 細目で少し柔らかくアジャストされた麺も好ましい。 「次回は来年」と告げて八王子を後にした。 色々と大変だったが、良い形で年の瀬を迎えられそうだね。
今日の蔦 其の154 ― 2014/12/21 23:23:00
「本日蔦の原点の味販売してます」、当日の昼過にこんなツィートをするのは、禁じ手なので有る(笑)。 まぁ、チラチラと情報を流して居たので、近々遣るのだろうとは思って居たのだが… 其れにしてもタイミングが悪い、金色不如帰から圓に向かう為に、幡ヶ谷から下りの京王線に乗った処だった… 逆算すると圓が混んで居なければ、ギリかな… 常の心掛と行いを律して居た御利益が有り、否、麺の悪魔と裏契約を結んで居た結果、15時近くに巣鴨駅に降り立った。 土曜日の午後にどんだけ並ぶんだよ~と嫌気が差したのだが、来ると決めたら、覚悟も同じくだ。 とは云え、外待20人とかだとメゲるなぁ。 雨模様だから、濡れずに待てる蔦だから、マシでは有るのだが。
其程にしても伺ったのは、「めじろの味」に惹かれたからだ。 「めじろ」が代々木に移転する前、藤沢の新町で営業して居た頃にあの「無愛想な扉」を初めて開けたのは、20年以上も前の話だ。 其処で最初に小生にラーメンを造って呉れたのは、店主では無く、祐貴君だった。 未だ高校生だったのかな? インディアンコスのガールフレンドがスツールに腰掛けて居たと記憶して居る。 今の小生の知己の多くは此処からスタートした時代に得た方々だ。 そう思うと感慨一入で、此の一杯も無視出来ないので有る。 小生の還暦の際に渦の芳実オーナーが、「点」ライクな一杯で泣かせて呉れたのも良い想い出だ。 そんな事を振り返り乍、待つ事、小一時間。 小生で売切と為り、「御免なさい係」を仰せ遣ったのも何かの縁か因縁か? 其れにしても、間に合って良かったねぇ~ 午前中に金色不如帰でも御一緒したJさんが、一度店から出て来て下さって、話し相手に為って下さる。
最後の客に為ってビールを頂く。 そして、彼はもう一杯… 小生は限定の釦を押して頂いたのが、此。
懐かしの一杯。 スープの味わいはめじろの其れをソフィスティケイトしたイメージで、「高級めじろ」と祐貴君の解説。 先日頂いた焦がし葱が乗って居ないのは一寸残念だが、香ばしさは充分だ。 魚が香り、豚骨と鶏風味も良いコンビネイションを為す。 はきとは思い出せずとも、鶏ガラのニュアンスに懐かしさが込み上げて来る。 葱の扱いが巧みなのは流石だ。 所謂「めじろ切り」では無いし、葱油でも無いのだが、其れでも葱香を味方に付けた味わいだ。 来る迄が色々と大変(笑)だったが、此の一杯が頂けて良かった。 皆で乾杯も出来たし、師走の良い想い出が増えました。