そばはうす金色不如帰 其の562014/12/20 23:23:00

前夜に渦にもピチーチにも寄らずに早寝して、普段より1時間だけ遅い電車に乗ったのは、土曜日の朝。 此週は幡ヶ谷に伺えなかったので、山本さんの週末限定を狙って見た。 2日間だけの提饗でハードルが高い作品は「鶏そば」。 信州上田の真田丸と云う地鶏を使ったスペシャルな醤油テイストの一杯。
そばはうす金色不如帰 其の56-1
こんなに寒い朝にこんなに早く来たのにSPじゃないなんて…流石、流石です。 と、既に4名が並んで居らっしゃる。 何度も列びを御一緒した方も多く、「御早いですね」の声を掛け合う。 次に到着されたのは、SD義兄弟のS兄。 御久し振りですと、すっかり昔話の相手をして頂き、長い待時間を短くして頂いた。 シラスさんや代々木上原からの駆込で息の上がるJさん、タッチの差で間に合わなかったMさんと常連さんが揃う。 丁度雨粒が落ちて来たタイミングに山本さんが到着されて、一同万歳。
そばはうす金色不如帰 其の56-2
傘を差して待つのは嫌だモン。 此日は並ぶ気満々で、折畳式の椅子とクッション迄持参して居たのだが、140分の間にすっかり冷え切って仕舞った。 身体を暖めて、開店5分前に戻り、扉の右手に並ぶ。 何時もの限定光景だが、一般の御客様に遠慮気味に店内ヘ。

そばはうす金色不如帰 其の56-3
起床してから6時間と45分。 此の一杯の為に費やしたのだ。 勿論、其れに見合う以上のテイストに遭遇。 素晴らしい作品に15人は祝福されました。 調理の時から鶏の美香が鼻腔を突く。 そして美しいルックスで着丼。 震えそうな手で蓮華を持ち.黄金のスープを啜る。 ハッと息を飲む。 何と華麗で深い鶏と醤油の味わいなのだろう。 濃厚にして淡麗。 瑞々しく深淵な…、優しく力強い…なんて味わいだろう。 驚くべきかな。 柚子が適度に効いて居て、心地好い。 此の閾値の探りが絶妙で、山本さんに後光が見えた。 2種類のチャーシューも極上で、柔らかくジューシーで確りした旨味が込められて居る。 やや柔らかく調整された麺のニュアンスが此の作品の穏やかで確実な味わいを纏める。 2014年の最後にスゲェ一杯を頂いて仕舞った。 暫くは夢にも出で来そうだ。

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