そばはうす金色不如帰 其の48 ― 2014/10/01 23:23:00
10月、神無月…早い物だな。 出雲では諸国の神々が集う月で「神在月」と呼ぶそうだが、今月はロイヤルウェディングが有るので、尚更だろうか。 此日は思わぬ雨でオフィスの入るビルの傘を拝借して、不如帰へ向かう。
店名に「金色」が付けられた。 そんな頂点を目指して、と云う山本さんの意気込みを感じる。 金色に為って、正規初客…だよね、やった!
風格の有った暖簾も真新しい物に掛け替えられた。
そんな新たな出発の日に頂いたのも、支那筍つけそば。 何時もの一杯で有る。 細いメンマと葱を絡めての直喰。 クオリティの高い海苔を麺に巻く様に漬汁に浸す。 此がとても好きなスタートだ。 此の漬汁は旨味の要素がとても巧みに構成されて居る。 甘さ、辛さは云うに及ばず、石蓴の磯っぽさ迄、デザインは完璧だ。 麺も漬汁も、そしてチャーシューやメンマも最高レベルで、「金色」の名に相応しい一杯。 此の週末からスタートする力丸君の限定も楽しみだね。 何時、伺おうかな…
今日の蔦の葉 其の26 ― 2014/10/02 01:01:00
水曜日の夜、巣鴨の蔦の葉へ。 予報外の雨は漸く上がったが、何とも冴えない空模様で有る。 先日の様な豪雨で無いだけマシかな。 店の前で懐かしい方と一緒に為る。 凪のKさん。 西尾中華では御世話に為りました。 今は凪製麺で御活躍中。
ビールで再会を祝して、チャーシューも。
此の夜のチャーシューは特に好みで、レアな感じのタイプも良いねぇ。 蔦の葉のチャーシューは凄く好きで、本店以上鴨知れない。
御気遣いのエリンギ…だったっけ。 味付けが良いねぇ。
壱岐っ娘も一杯頂いて、扨、主麺は何にしよう…
此の夜は、鴨脂そばにした。 此の一杯で、造り手の力量が推し量れると思う。 オレンジを搾ると薫りが上から降り、醤油、鴨と煮干のニュアンスが下から昇り、オニオンの甘辛さが加わる。 計算通りなので有る。 名前程にはオイリーでは無く、しっとりした味わいが魅力の一杯だ。
今日の蔦 其の142 ― 2014/10/02 23:23:00
提饗数がとても少ないと伺って居る蔦の限定を狙って早目に向かった。 ローストトマトの塩そばで、トマトの用意が数を熟せないのだろう。 トマトと云えば黒木さんの十八番だが、祐貴君なら間違い無く巧みに仕上げるだろう。 で、2番手のベストポジションから入店。 券売機の右上に950円の釦が有るので、此をプッシュ。
冷蔵庫から取り出した大きなローストトマトを温め直して、乗せた作品が此。 オリーブをカットした欠片が飾られ、トマトにもケッパーが二つ乗せられて居る。 トマトの近傍からスープを掬う。 うむ、此の塩のスープはとても美味しい。 先日頂いた黒木さんの塩のテイストに比肩する味わいだ。 其処へ甘味と酸味を兼ね備えたトマトの味わいが絶妙に絡む。 葱やオリーブと一緒に麺を啜る。 此の麺の風味は寧ろ塩味との相性がベターなのでは、と思わせる程のコンビネイション。 徐にトマトに箸を付けるとローストした事でトマトの持つ味わいの要素が凝縮された印象で濃厚。 でも、フレッシュなトマトのニュアンスも持ち併せて居る。 やっぱり匠でした。 予想以上の完成度に吃驚だ。 此の日の提饗数は少し増やして12喰との事。