ベルボン UT-63Q2014/09/23 16:05:57

愛用の三脚はベルボンのUT-63Q。 兎も角、可搬性に優れて居る。 重さは 1590g で、縮長は 278mm しかないので、何処にでも入る。 通勤鞄の中に入って居る事も有ると云う手軽さがとても良い。 其の代わり6段脚なので、3kgと云うカタログ上の最大積載量は、一寸厳しい。 「小さい高性能」と云うポリシーが好きなので、カメラは OLYMPUS を使い続けて、今は OM-D EM-5 が愛機で有る。 其の路線で三脚も選んだと云う次第。 だが、超望遠で撮る花火等の長時間露光のケースではブレが目立ったので、ネットを漁って対策を講じた。

ベルボン UT-63Q-1
御日様が顔を出す前(!)にズルトラで撮ったので酷い画像だが、一応判る様に説明を付けて見た。 しかし、説明のセンスも画質並のクオリティだ(笑)。

<1> レンズには結露防止のヒーターを巻き付けて有る。 電源はスマフォ用の   USBタイプの外部バッテリをケーブルを延長して使って居る。
<2> ベルボン純正の自由雲台の上に微動雲台を乗せて居る。 逆が然るべき   だと思うのだが、どうにも此の上下関係が小生には合う様だ。
<3> オプションのストーンバックは使い勝手が悪いのだが、UT-63Q にはセン   ターフックが無い。 其処で雲台メーカーの社長さんでいらっしゃる、
   梅本氏の以下のアイデアを拝借した。

『自転車の荷台に使うゴム紐を使う方法だ。このゴムを適当な長さで輪にしておき、一方をセンターポールのフックに、もう一方を自分の足に掛けて踏むことで固定する。「ストーンバッグより安いし、軽いのも良いですね」。何しろ、自転車用のゴム紐は100円ショップでも買うことができるアイテムだ。』

丸いベルトでは無く、平型の物にすると踏み付け易い。 勿論108円で買えるが、最初はゴム臭い。 古いズボンベルトのバックルを使って、長さ(輪の径)を調整出来る様にした。 遣って見て判ったのだが、思った以上に重い力を掛けて仕舞う。 足の感覚では1キロも3キロも同じ様に思えるのだ。 其処で安いデジタル秤を間に入れて、過度な重さで引かない様にチェックする。 此れは三脚を壊さない為に必須だと思う。 前述した様にセンターフックの無い UT-63Q なので、紐を3重の輪にして、各重を3方向別々に垂らして、其れを真中で纏めて此処にフックを掛ける事で、3方向に均等に力が掛かる様にした。 フォトではエレベータの下部に巻かれた白い紐が見えるが、其れで有る。 此れは効果が大きかった。 足の震え?もゴムベルトに吸収されるのか、全く問題無い。 換算600mmの超望遠で30秒近く露光した花火でも、振動は見付からなかった。 但し、1時間もすると無理な姿勢がきつく感じられる様に為るので、休憩は必須だ。

<4> カメラ自体を安定化させるアイデアも梅本氏から頂いた。

『三脚の安定性が増したところで、今度はカメラ自体の安定性を増す工夫を施す。「カメラが外部と接触する部分は、三脚ネジ穴、マウント、アクセサリーシュー、ストラップホールの4つです。このうち強度が比較的あるストラップホールを利用します。ゴム素材のベルクロテープなどを用いて、ネックストラップとセンターポールの下部を繋ぐことで、カメラがより安定します」。』

ベルボン UT-63Q-2
UT-63Q は構造上センターポールが短いので、三脚の後部の2本(前部の1本は被写体方向にセットするのが鉄則)に結んだ。 「ゴム素材のベルクロテープ」だが、伸縮するマジックテープと云う誠に都合の良い物が有り、其れをネックストラップに絡めて(御誂え向きのプラスチック製のパーツが付いて居り、正に此の用途の為に有る見たいな製品だ)使う。 このテープは伸縮するので、好い加減に巻いても、後で下に引く事で適度なテンションが掛かる。 フォトではテンションストラップと説明を付けたが、上の部分がネックストラップで下が、上述した伸縮性のマジテで有る。


ベルボン UT-63Q-3
此の朝は細い月(月齢28.2)を撮りに江ノ島へ。 夏を過ぎても深夜は車は島内に入れない。 でも、入口に警官が居なく為ったので、ドンドン橋を渡って来るのよね。 捕まえて反則金を取ろうよ…正直者が馬鹿を見ない様に。 島内の駐車場は深夜でも入れるのかな? 小生は島外の駐車場(深夜は安い)から20分程歩いて、140段の階段を登って、此処に来る。
流石に此の空のコンディションでは、御月様が地平線から顔出すタイミングは勿論、30分間は雲に遮られて御姿を拝めなかった。 でも、空が明るく為り切らぬ内にフォトに収める事が出来た。 良かったぁ。 換算150mmで、1秒露光。 稲村ヶ崎から逗子、葉山の海岸… 好きな景色に極細の月。

ベルボン UT-63Q-4
月に遅れる事、1時間。 同じ位の方向からボテっと昇って来た。 流石に明るくて、此の程度の雲ならフィルター代わり。 御茶目な2色で登場。 此方は換算218mmで、1/320秒。 -0.7EV 補正して居る。 WBは曇天の 6000K 。 海に舟が欲しかったねぇ…