今日のワイン 其の952 ― 2014/09/01 01:01:00
シャトーヌフ・デュ・パプ ジョエル・ロブション・コレクション
Chateauneuf Du Pape Rouge Joel Robuchon Collection / Paul Jaboulet Aine 2011
幸亭の主、Mさん御夫妻に頂戴したボトル。 小生がシャトーヌフ・デュ・パプが好きだと話したのを覚えて居て下さった。 前回は「レ・ペルゴーレ・トルテ」を振舞って下さったのだが、此れも小生が口にしたのを確り記憶に留めて居らしたのだ。 実に嬉しく、有難いが、散財を御掛けして恐縮頻りなので有る。 そんな折角のボトルなので、見合った席に持参して抜栓。
料理に精通されるMさんが選ばれたのは、ジョエル・ロブション。 獲得したミシュランの星の数が30近くに為ると云う著名な料理人。(日本にも彼の店が数軒も有るが、恵比寿のレストランの威容は凄過ぎる ww) 其の彼が自分の店でサーブする為に、ポール・ジャブレ・エネとコラボしたと云うボトルの1本。 此の方も超が付くローヌの達人で、「神話とすべき12本」の1本に数えられたボトルを造り出して居る。 神の雫の使徒見たいだねぇ ww 。 兎も角、そんな二人、いや昨今は美人の醸造責任者、ロリーヌ・フレイの方が注目を集めて居る様なので、改めて「3人の」パートナーシップの味わいは…
此のボトルは、ジョエル・ロブション・コレクションの中でも、トップ・キュヴェたる、シャトーヌフ・デュ・パプ。 大層な化粧箱入りの中身は、グルナッシュ80%、サンソー10%、ムールヴェードル10%。 ローヌ広しと雖も、小生は此のアペラシオンが一番好きだ。 期待を込めて抜栓。 色を見て、スワーリングしてブーケを鼻孔に導く。 抑えた香りで御淑やかで甘い香ばしさが…綿飴ではチープ過ぎるので、高級な黒砂糖と申し上げよう。 熟成感と云うよりは、乾いた印象の果実で製造過程のドライフルーツ。 色相は何れ淑女に為らんとする若い女性がパーティで纏うやや薄手のビロードの様に見える。 いや、香りのイメージも充分に働いて居るのだろうが… 味わいには、一転して熟成感がフルに押し寄せる。 ドライなブーケから料理に使う煮込みの無花果やパイナップルのイメージに転化して来るので、渦を巻く様なイメージに引き込まれる。 そして、濡れた様なタンニンのタッチが官能的で有る。 此は好いボトルだ… 流石の1本に耽溺。
今日の蔦 其の139 ― 2014/09/02 23:23:00
涼しい雨が続き、太陽光発電の標準比が最低を記録した8月。 漸く御日様が顔を出すと気温以上に暑さを感じる。 でも、其れも心地好く感じられる程に久し振りだ。 そんな秋の気配タップリの昼に伺ったのは、蔦。 限定の提饗も一息なタイミングなので、早く伺う事も無いだろうと通常タイミングに戻す。
頂いたのは、醤油そば。 基本の作品のスープは日々進歩を重ねて居るのだが、今回は違いを感じ取れるだろうか。 矢張、チャーシューに乗って居るトリュフテイストのオリーブ(だったっけ)の辺りから蓮華を使う。 独特で不思議な初口が堪能出来るので、此のスタイルが好きなのだ。 其れにしても、味わいを此程深めて居るのに、濃いと云う印象を持たせないのが凄い。 後味の余韻は爽やかで、有り勝ちなコテコテした残味が無い。 特上の醤油スープだが、麺も此に見合った風雅な物。 其の長さで蔦と知れるね。 メンマもチャーシューも文句無し。 いや、相変わらず巧かった、旨かった。
そばはうす不如帰 其の46 ― 2014/09/03 23:23:00
意外と暑い日に為った9月初訪の不如帰。 力丸君は、腰の具合が良くない見たいだ。 ラーメン屋さんの職業病見たいな物だからねぇ。
此の日は小生的定番の「支那筍つけそば」を頂いた。 何時もの様に、細いメンマを絡めて麺を直喰。 此の組み合わせで頂く直喰は、ほぼ理想的に好みだ。
更に漬汁の美味さと云ったら、どうしましょう状態。 醤油に甘く辛いエッセンスが加わり、石蓴が磯香を齎す。 相変わらずの美味しさは抜群。 限定の試行錯誤に余念の無い山本さんの次の作品がとても楽しみだ。
過日、地元でグーグルカーに出遭ったが、ストビューに確り小生の姿が写って居ました。
ボカシはグーグルが入れた物(笑)。 当時も不如帰の記事中に書いたのだが、「其の23」の時だった。 今回は「其の46」で倍の回数迄伸びて居た。 詰まり、半年で23回の訪問を重ねたと云う算数だ。