饗 くろ喜@秋葉原 其の22 ― 2014/07/04 23:23:00
コミュニケーションは斯く有るべし
此の日、小生の次に並ばれた御兄さん、「トマトと胡瓜は喰べられないので、抜いて下さい」とリクエスト。 黒木さん厳選の野菜なのだが、其れはアクセプトされ、彼の前にはトマトと胡瓜抜きの一皿が置かれる。 其れをカメラに収めようとする彼に黒木さんは、「其の写真は止めて下さい」。 喰べ終わった彼は悪怯れずに「御馳走様でした」と声を掛ける。 「ありがとうございました。 写真の事、御免なさい」の黒木さんに、御兄さんは「大丈夫です」と会釈をして出て行かれた。 何て事無い遣り取りなのかも知れないが、気持の齟齬が生じそうなシーンだったと思う。 皆がこんなコミュニケーションが取れるなら、街の平和レベルが上がるだろう。 小生も些細な事で苛立つ事が少なく無い。 見習わないと…
「紫」は御休みに入ったが、秋葉詣は矢張、金曜日。
夏の限定第一弾の「煮干の冷やし中華」を頂きに参上。 次のスケジュールの都合でSP。 黒木さんに驚かれて仕舞う。

こんな幟(黒木さんのブログより)迄用意されて居る(笑)。 黒木さんの作品なら、煮干を懸念する必要は無いと安心して「限定3」をプッシュ。 多くの方が「冷やし」注文なので、結構な人数分を一気に造られる。
如何にもクールな「冷やし中華」が着丼。 麺を持ち上げて口に運ぶと涼やかな魚介醤油の味わい。 とても上品なテイストで、流石と唸らされる。 沢山の具が乗せられて居るが、出汁巻玉子は贅沢に2個乗せられて居る。 ふっくらとした喰感の中にはジャコや葱かな、が仕込まれて居る。 葱を丁寧に巻いた鰯の南蛮漬は、ダイスケさん担当とか。 チャーシュウは鶏と豚の2枚。 薄くスライスした油揚には薄く甘辛のタレが染みて居て、好みのテイスト。 胡麻風味たっぷりの蘖も好い感じだ。 彩りも鮮やかなのは、フレッシュな胡瓜と甘いトマト。 貝割と茗荷がスライスされて乗せられて、清涼感を演出。 平打の麺は煮干風味のタレとの絡みが良いが、其のタレの風味には酸味が少ない。 所謂、冷やし中華のタレとは大分趣が違う。 添えられて居る「梅一味」を溶かして、味の変遷を楽しめる。 梅干を崩して一味唐辛子と合わせたとの事。 此れが効きます、イイネ。 蔦の祐貴君からアイデアの提供が有ったと伺った。 黒木さんならでは一杯を大いにエンジョイしました。 翌週は「冷やし味噌煮干そば」との事、楽しみだ。