撮って見た 其の692014/04/04 01:01:00

著莪(シャガ)

撮って見た 其の69-2
アヤメ科アヤメ属。 先ずは名前の話から…「射干」と漢字表記される事も多いが、漢名の「射干」は「ヤカン」と読み、「檜扇(ヒオウギ)アヤメ」を指す。 「胡蝶花」の別名も有るが、胡蝶蘭と混同しそうで(する訳無いか)… 其処で本稿では「著莪」を採った。 学名は「Iris japonica」なのだが、残念乍中国原産。 因みに「Iris」は、希臘(ギリシャ)語で「虹」を意味する。 変化する花の色を愛でての命名だろうが、小生は外花被片の目立つ此の花形は余り好まない。 著莪もじっと睨めっこして居るとB級映画の宇宙人に見えて来る。 日本で咲く著莪は3倍体の為、種子は出来ない。 詰まり、国内の全ての著莪は最初に伝わった株から人の手に依って広まったと云う事だ。 中国には二倍体の株も有り、変異も多いと聞く。 是非、見てみたい物だ。 東京都はレッドリストに掲載したが、神奈川県では普通に見られる。 鎌倉の群生等は呆れる程の規模で有る。(花言葉は「友人が多い」) アヤメ科では珍しい常緑の葉を持つので、花期以外でも其の群生の存在を知る事が出来る。 此の葉は、表裏の無い単面葉では有るが、根本から斜めに伸びるので、結果的に上を向いた面が表の様に為る。 余り美しい葉とは思えないね。 次々に咲くので余り気付かないが、花は1日しか保たない。

撮って見た 其の69-1

紫の斑(ふ)の仏めく著莪の花     高浜虚子



黄菖蒲(キショウブ)

撮って見た 其の69-3
此方もアヤメ科アヤメ属の多年草で帰化植物と著莪と同じ素性。 漢字を当てると、アヤメも(ハナ)ショウブも「菖蒲」に為る。 アヤメには「綾目」を使うと混乱が少ない。 いや、片仮名を使いましょう…かも。 杜若も加えて3つの見分け方(或いは端午の節句に使われる「本当の菖蒲」(サトイモ科)も含めて)等は、探せば幾らでも記事がヒットするので割愛。 黄菖蒲が独逸から来日したのは明治30年頃だが、現在では「要注意外来生物」として分布拡大を抑止する様に呼び掛けられて居る。 美しい色をして居るのに厄介者らしい… 国立環境研究所のホームページの指名手配紛いの「侵入生物データベース」にリストアップされて居る。