饗 くろ喜@秋葉原 其の192014/03/21 01:01:00

雨の所為だろうか? 何だかとても寒いのだけれど… 傘を差しての長い行列は嫌だと濡れる歩道を急ぐ。 11時開店の効果は大きく、丁度4名が御待ちと云う状況だったので、直ぐにシェイドの下に移る事が出来た。 10分程で黒木さんの前に着席。

饗 くろ喜@秋葉原 其の19-1
此の日の若布な作品は醤油ベースと伺って居たので、特に楽しみにして来た。

饗 くろ喜@秋葉原 其の19-2
少しだけ濃い目のテイストの醤油感。 小豆島はヤマロク醤油さんの「新桶初絞り醤油」に「鶴醤(つるびしお)」の醪を加えて居るそうだ。 「紫」の醤油の印象とは全く違い、柔らかい仄かな甘さが緊張を解して呉れる。 いや、ラーメンを頂くのに緊張すると云うのも妙な話だが、年に1度の作品を前にすると気持は昂る。 続いて複雑な魚介の風味が適度なレベルで広がる。 惜気無く投入された若布の風合と歯応えは、黒木さんが日本一と目を付けられただけの事は有る。 極上の海藻で、如何にも沃素が沢山入って居ますと云うイメージ。 チャーシューに就いては、特筆して置きたい。 前述した小豆島のヤマロクさんの「鶴醤(つるびしお)」の醪で浸けて有る。 此は超を越えて旨い。 西尾さんも絶賛されて居た、あの名醤油の醪は門外不出だったのを黒木さんが、御願いして特別に入手されたと伺った。 いやぁ、濃いのに爽やかな味わいは醤油とも塩とも味噌とも付かない旨味で…絶品とは将に此。 麺は手揉の平打縮で、スープの持上は抜群で、小麦粉の馨る秀逸な麺。 スープの表面には微塵切のオニオンに加えて背油だろうか、プニプニの白い塊が浮いて居る。 スープをマイルドにする効果の有る甘さが醸し出されて来る。 更に筍が美味。 所謂、早筍だが、福岡から取り寄せて丁寧に包丁を入れて有る。
 流石にアニュアルな一杯は凄い! 和布蕪(メカブ)御飯は、一寸御腹に余裕が無くて、残念乍今回はパス。 あ~ヤッパ御願いすれば良かったかも~
と、駅へ戻る通りの角に新しいラーメン屋さんが出来て居た。 翌日に開店との張紙。 「Nice Try」ですねぇ。

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