大原を歩いて来ました 其の32013/10/15 01:01:00

宝泉院に続いて、勝林院の塔頭で有る実光院に立ち寄る。 此処の庭の花は、野草を含めて自然な形を留める様に丹精されて居て、歩いて廻れると云うので楽しみにして来た。 門には旬の花の解説が掲げられて居て、嬉しさも一入だ。 最初に契心園を拝見するが、此方は観賞庭園で矢張、茶菓を頂き乍、目を楽しませる。
大原を歩いて来ました 其の3-01
此方の茶菓もXZ-10で撮った。 庭の解説と声明が古式懐(ゆか)しいカセットテープから流れて来る。

大原を歩いて来ました 其の3-02
秋海棠。 契心園の池の畔で強い光を受けて居た。 背景を少し明るくレタッチして居る。 実は此の花は余り好きでは無い。 此れだけの陽光を集め乍も尚、病的な印象を拭えない色相に思えて仕舞う。 屹度、高校生の頃に目を止めた譫妄の俳人、杉田久女の句の印象が忘れられないのだろう。

病める手の爪美くしや秋海棠

大原を歩いて来ました 其の3-03
庭に降りる縁側の処の鉢に鷺草が植わって居た。 其の花の形が美しい。 世田谷区の花で以前は彼地にも多く生えて居たのだろう。 少し前に箱根の湿生花園で御目に掛かって以来だ。

大原を歩いて来ました 其の3-04
此方は黄蓮華升麻。 珍しい野草で天然記念物に指定されて居る場所も有る。 宮尾登美子の小説「天涯の花」で知られる様に為った…のかな。 小生も初めて御目に掛かったのだが、咲いたタイミングの花が無く、蕾を愛でる事に。 尚、キンポウゲ科の蓮華升麻に似て居るので此の名を頂戴したが、此方はユキノシタ科キレンゲショウマ属(1属1種)。

大原を歩いて来ました 其の3-05
現の証拠。 止瀉薬として顕著な効き目が有る。 ピタっと止まるので、「現の証拠」と名付けられた。 最近、御腹の緩い小生は仏の代わりに拝みたい気分。
大原を歩いて来ました 其の3-06
此方は三千院近くで見付けた赤花。 紅紫花は西日本に、白紫花は東日本に多いと云う。 もっと絞って撮らなくては…の失敗フォトだが、比較の為に掲載。

大原を歩いて来ました 其の3-07
此方の秋明菊も咲き始めだった。 背後の水引とのコーディネイションが良かったのだが…

大原を歩いて来ました 其の3-08
紫式部。 「小」が付かない方だ。 俯瞰的な構図に弱い小生には苦手なタイプ。

大原を歩いて来ました 其の3-09
少しは寺の雰囲気を、と石灯籠を入れて撮った藪蘭。

大原を歩いて来ました 其の3-10
水黽(アメンボ)なんて超久し振りに見た。 半世紀前は自宅周辺の田圃にいっぱい浮いて居たのだが… 表面張力で浮いて居るのが良く判る。 関西では、アメンボをミズシマシ(水澄)と呼ぶ様だが、別な昆虫で有る。

大原を歩いて来ました 其の3-11

大原を歩いて来ました 其の3-12
白萩。

大原を歩いて来ました 其の3-13
アップにして見たく為る水引。 マクロコンバージョンレンズで寄せた。

大原を歩いて来ました 其の3-14
梅擬を寺っぽい背景で狙って見たが…

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