今日のめじろ@藤沢 其の674 ― 2012/08/05 14:19:05
前夜は蔦も渦も臨休だったので、まぁ大西ファミリーの夏休みって処なのだろう。 或いは、藤沢めじろも代々木本店も御休みなのでは無いかと思って、翌日曜日の昼にシフト訪問したのは、オヤジさんの処。 藤沢は炎天下の夏祭で賑わって居る。 そんな喧噪を余所にめじろには何時もの様に暖簾がゆったりと揺れて居る。 此の日も厨房はオヤジさんひとり。
此の日は冷やしつけ麺を醤油味で御願いした。 日陰で開店を待って居たとは云え、矢張、冷たい作品に触手が延びる。 最初に麺の直喰を。 此の日は普段よりも多目に頂いて見たのだが、此の細麺は冷水で締めても中々美味しい。
此の甘さを旨さとした漬汁は、小生には醤油ベースの方がベターに感じる。 徐に麺を漬汁に浸す。 うん、やっぱウンメェ… 醤油ダレの甘さと焦がし葱のホロ苦さが凄くマッチして居る。 海苔が麺と漬汁の味わいに凄く合って居る。 思わず、メニューには無いのに、海苔のトッピングを追加して頂いて仕舞った。 我儘乞御容赦… バラ肉のチャーシューは、丁寧にフライパンで不要な油を落として提饗される。 其の醤油ダレの味わいを存分に楽しむ。
檸檬を添えなくした代わりに酢が用意され、最後に漬汁に加えて頂く。 夏向きのサービスだが、少しづつ落としてテイストを確認するのがコツ。 酢なので、ドボっと入れると相当に酢っぽく為る筈。 失敗は酸っぱい…失礼しました。 此の冷やしつけ麺は、他では味わえない旨みに満ちて居る。 夏は此に限るねぇ。
今日のワイン 其の757 ― 2012/08/05 15:09:47
シャトー・レ・トロワ・クロワ フロンサック
Chateau Les Trois Croix 2009 Famille Patrick Leon AOC Fronsac
国分寺のスーパーで、赤を選んで居る時に見付けた。 「シャトー・ムートン・ロートシルトの名醸造家、パトリック・レオン氏が所有するシャトー」って、全ての紹介記事に書かれて居る。 09年のボルドーは云う迄も無く良いヴィンテージで、05年以上とも聞くのだが、もう飲んでもOKなのかしらん。 エチケットに金色の十字架が3つ… 成程、TROIS CROIX なんだ。 娘の処の冷蔵庫に入れて居た時間がやや長く為って、一寸、冷やし過ぎたかな…と云うタイミングで抜栓。
此方もフォトテイクし損なって仕舞ったのだが、エッジに紫を入れた濃いガーネットカラーに見えた。 果実感其の物のアロマは充分なのだが、スワーリングしてもブーケは強く為らない。 其処迄、液温が低い訳では無いのだが… 右岸の高台のフロンサックだから、メルロー主体なのだろう。 低い割合(10%)で合わせて居るのはカベルネ・フランの様だ。 体躯の確り感は有るのだが、やや硬い印象で、出来ればデキャンタージュして、円やかなタッチを呼び戻したいと云う気持ちに為る。 豊富なタンニンが一寸冷たいんだよ~と訴えて居る見たいだ。 フロンサックにしては甘い、と云う記述が地元のホームページには有るが、Google 翻訳のミスでは無いのだろうか、甘くは無く、峻厳なイメージだ。 どちらかと云うとブラックチェリーや酸塊と云った果実味よりも、メルローチックな湿った樹皮や雨上がりの地面、青いインク…其れにミネラリーな印象が勝る。
あ~、結局、もう少し高い温度に維持してデキャンタージュをして遣ると、印象が随分変わったのだろうと思う。 一寸、下手な飲み方をして仕舞ったと反省。 でも、其れ以上に飲むタイミングは5年位待ってから先だろう。
今日の渦 其の462 ― 2012/08/06 01:01:00
日曜日の夜にラーメンWalker の撮影が入るので、カウンターを埋めて下さい。 そんな連絡が常連さんから入る。 日曜日の夜は渦は御休みなので、そんなタイミングを狙っての撮影と云う事だ。 ラーメンWalker と云えば、ムタヒロが新人賞を獲得した時の放映を拝見した。 …え? ラーメン女子大生(確か卒業されて肩書を変更されたと伺ったが)も来られるの? で、何時もの奥のカウンターを占める事に。
インタビュー前の打ち合わせの様子。 評判に違わず、可愛い御嬢さんでした。
撮影はこんな感じで、トータル3時間半も掛かった。 此の日は猛暑の下、3軒の梯子撮影だったそうで、スタッフのハードワークは如何許りかと拝察する。
持参したピノが適温に為るのを待つ間にビール。 偶には…と豊富な品揃のボトルから、シンちゃんに選んで頂いた。 「成る可く普通のタイプ」との小生リクエストへの回答は、ハートランド。 正解!
熱心で真摯な撮影を横眼に、此方はカウンターを埋めて居れば良いと云う気楽さ。 ボトルの温度のタイミングを慎重に測って、抜栓したのはユベール・リニエのブルゴーニュ・ルージュ。 格下でも老翁の手掛けるボトルは違うと唸らせられる。
ピッチーニのブルネロは、Tさん御持参。 バランスの取れた良いサンジョヴェーゼ・グロッソだ。 背景には此の夜、大活躍のシンちゃんを。
最後にシンちゃんが芳実オーナーのサポートを得て、此の作品を拵えて呉れた。
シンプルな盛付の下に旨味が不断に仕込まれた麺。 ワシワシと直喰して仕舞う。 レア・チャーシュウも逸品。
塩ベースで煮干の香るスープ。 小生が滅多に頂かない「塩煮干」では有るが、渦の煮干は問題無く美味しく頂ける。 刳みや臭みが皆無だからだが、最近はこう云う丁寧な処理の煮干は少なく為った。 太麺との相性も良いし、適切なレベルで鼻孔を擽る柚子と焦がし葱が素敵だ。 随分と凝った味わいのスープなのだが、其れをトータルな旨味1本に纏めてサラリと提饗する辺りは、匠の技だ。
此の日は、昼にオヤジさんの一杯、夜には芳実オーナーの作品を頂き、2杯/日に為って仕舞ったなぁ…と御腹を見詰めて嘆いて居ると、3連取材のラーメン女子大生は6杯だそうで… でも、細身で有らせられる。 其の秘訣を伺いたかったなぁ…